第33話 原理主義による暴走。

「シュタイン。クレメンテ。アンタらは無事だっただけ私は良かった。」


「いや、お前が俺にキスして俺らをローマの外れまで連れて行ったお陰で自爆テロは免れたんだ。」


「だが、プロテスタント右派による自爆テロの影響でバチカンは滅んだ。恐らく、ローマ法王の生存は恐らくないだろう。」


「あぁ、多分な。」


俺は、プロテスタント右派がここまで過激な理由が良く分かった。

典紀さんがアメリカによって日本を追い出されたが、彼はプロテスタント右派によって天皇が殺される事を知っているだろう。

だからロシアに亡命してチェノフスキー大統領と面会し、彼に天皇の事情を話したのだろう。

それ故に、プロテスタント右派の怖さは俺も典紀さんも良く理解しているし、何よりもプロテスタント右派は犯罪組織にも関わらず顔が見えないのが怖いと感じているから、誰が犯人なのかわからない。


「なぁ、クレメンテ。マリーナ。犯罪組織の犯人は顔が見えない事を知っているよな。」


「あぁ、犯罪集団を統率する人は間違いなく顔を出さず、寧ろ監視カメラを警戒する。或るいは、集団で提案してそれを下っ端に実行させる。この両者しか存在しないからかなりヤバいな。」


クレメンテさんのいう事は的確でバチカンや天皇などの顔が見える人は、犯人になり難いが標的にされやすい。

つまり、この手の犯罪を指令している集団は顔を出さない上、名前もろくに出さない事は分かっている。

だから、怖いのだ。そして出してもかね等を駆使して隠蔽するだろう。

故に顔が見える人はテロ組織の下っ端だと思わねば真犯人は見つからない。

それを知っているから俺はローマの外れからローマ・テルミニ駅に向かって列車でナポリを経由し、そこから船でこの国のイタリア南部にあるシチリア島に向かわねばならないと俺は感じた。


「クレメンテ。貴様には申し訳ないが、俺達の任務であるシチリア島の任務に手伝ってもらうよ。」


「あぁ、あそこは移民や難民がいる場所だから行くにしても気を付けろ。」


「当然だ。俺達はロシアの諜報集団『カラプソフミーラ』の一味だから決してこの任務を崩すわけにはいかない。」


「そうか。なら、ローマからシチリア島まで行かねばならぬな。」


俺は、ここで止まっていれば何れ犯人扱いされる。

ましてやここはイタリアだからアメリカと関係が深い警察や諜報員スパイに見つかって捕まる恐れがある。

だからシチリア南部で難民状況がどうなっているか確認する為に行くのが俺達の任務だ。

それを怠っていては典紀さんやチェノフスキー大統領に顔を見せらない。だから、一刻も早くシチリア島に向かわねばならなかった。


「シュタイン。ローマ・テルミニ駅に着いたら俺の専用列車で一気にシチリア島まで向かう。それで大丈夫か?」


「あぁ、大丈夫だ。寧ろ、そうすれば敵が襲い掛かる危険性が減るから有難い。」


「そうだね。シュタイン。そして、クレメンテさん。頼むぞ。」


俺達はクレメンテさんにお願いしてローマ・テルミニ駅に着いたら一気にシチリア島に向かう決意をした。


そしてローマに到着し、俺達はローマ・テルミニ駅から一気にクレメンテさんの自家用列車で俺が運行しながら一気にシチリア島に向かっていった。


「シュタイン。お前、列車の操縦が上手いじゃないか。」


クレメンテさんが俺の列車操縦の上手さを褒めた事に感激した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る