第29話 兄妹と姉弟。
マリーナが俺に自分の弟の存在を聞いた事で俺も妹や兄の事を話そうと思っていた。
すると、あいつが自身の弟について口を開こうとした。
「シュタイン。私の弟は私の事を非常に心配している。」
あいつの弟が彼女の事を凄く心配している。
凄く、姉さん思いの弟じゃないか。
それに対して俺の妹は…、
「それであいつがパリの自作自演のテロと判断した時、無数の難民がフランスの若い女性を一斉に襲い掛かってくると私に述べてきた。」
「マリーナ。お前が無事なのは弟の存在が非常に大きかったのか?」
あいつが無事なのは弟の存在が非常に大きいと俺は思った。
凄く良い弟の恵まれたんだな。
だから俺はその話を聞いてあいつが話終えた後、俺の妹の事についても話さなければならないといけないと感じた。
「あぁ、その通りだ。あいつはル・プリュのテロ事件の後、怪しいデモ行進が来ることを私に報告した。それで、私と弟は異常なデモを見てパリから去らなければいけないと思ったよ。」
「つまり、俺の『9・11』テロと同様、貴様や貴様の弟もフランス政府の自作自演の事を知ってフランスから脱出しようと思ったんだな。」
「その通りだ。私がフランスから脱出したのは自作自演テロの件と難民による性犯罪から逃れる為だ。それで私はロシア、あいつは他の欧州諸国に逃げて行ったんだ。」
俺はあいつの事を想っている弟を聞いて凄く恵まれた弟がいるんだなと感じた。
それ故に俺は…、
「マリーナ。貴様の弟がどれだけ素晴らしく弟思いなのかよくわかってきた。だったら貴様に俺の妹の件も話そう。」
「そうか。貴様の妹はどんな感じなのか知っておかなきゃな。」
俺はあいつの弟の事を理解した事で次は俺の妹の事について話さねばならないと感じた。
それ故に…、
「マリーナ。貴様の弟は凄く恵まれた弟だと理解した。それに引き換え、俺の妹は『9・11』テロが自作自演という資料と愛国者法の内容を他国に漏らした事をあいつに知られたと時、俺の事を非常に差別的な目で返しやがった。」
「シュタイン。どういう事だ。」
「俺がその資料を漏らした時、妹は俺をIWCの裏切り者扱いとして組織から追い出そうと思ったし、凄く馬鹿にした目で俺を非難してきたからだ。」
俺が言える事はなかなかないが、俺の妹がどれだけ俺の事を差別しているような目をしてることはよく理解できた。
だから、あいつにいってやりたい…、
「で、マリーナ。俺はあの妹だけは絶対に許さない。」
「つまり、あんたの妹があんたを馬鹿にしたような目でIWCを守ったと。」
「その通りだ。俺が『9・11』関連資料をロシア政府などの反米国家に資料を漏らしたらIWCは俺を逮捕した。妹は裏切り者として俺を見捨てた。つまり、それだけ妹はIWCに対して非常に愛着がある組織だと思っているかもしれない。」
俺はIWCや妹に対する憎しみを話す事でマリーナに何かできる事があると思っていた。
すると…、
「シュタイン。あんたの妹がどれだけ嫌いなのかよくわかった。そして、あんたの妹はIWCに対して凄く愛着がある事は、恐らくあんたを殺しに行くだろうな。」
俺は分かっていた。
俺が『9・11』の資料を漏らしただけで俺を追い詰めたから俺を殺しに来るだろうと。故に俺は覚悟する以外に方法はなかった。
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