第5話 能力者の代償
「マリーナ。貴様が契約能力の代償があるなら俺にもあるだろ。」
「あぁ、その通りだ。私も契約能力で代償があるなら貴方にもその代償はあると考えて良い。」
マリーナに契約能力による代償があるなら俺にも何か代償があると俺は深く考えていた。
「私の契約能力の代償として使用したら異性とキスする事が前提の能力だよ。君にも代償があるけど。」
「俺の契約能力の代償とは何なのだ?」
俺は俺自身の契約能力の代償について何なのか考えていた。
(俺の能力の代償は…。)
俺は代償について考えつつもどのような代償が来るのか気になっていた。
「えぇ、俺の代償としては…何で恥ずかしいポエムを2回続けて言えなんだよ。」
「ふふ。シュタインの能力の代償が中二病の言葉を言えとはさすがね。ロシア語やドイツ語、ペルシア語等を喋れば簡単に中二病ポエムが出来るよ。」
「そうか。なら言ってやる。Мой Больше Президенте за Путине.
あぁ、俺の代償は中二病言葉ですか。
まぁ、それはそれでいいけど…。
「なんか、君はロシア語が凄く堪能だね。これなら、我が革命軍に入隊できそうだね。」
「我が革命軍ってまさか…。」
彼女が革命軍を言葉にしていたが、まさかとは思わないが自身がか革命軍に入る可能性があると驚いていた。
「そう。君は、これから私らの革命軍に向かう訳なの。何故なら、君にはこの国を破綻させる必要があるからね。」
「あぁ、俺もこの国を破綻させる必要がある。何故なら、今のアメリカでは愛国者法により何も言えない状況が続いているからな。」
「そういう事。これから君にはいっぱい、やらなければいけない事があるから余計にね。」
「ありがとう。ただ、その革命軍はアメリカを変えられる革命軍なのか気になるからそれを聞きたいんだ。」
マリーナが俺を救いたいのは俺が革命に何かしら関係があると思ったからだ。
「そうね。ウチらの革命軍はロシアが本拠地だから上手く行けば、アメリカを変えられると思うよ。」
(ロシア。確か、昔にアメリカの資本主義によって国家が崩壊し、それが原因で反米感情を露わになった国ではないか。あそこならこの国の事情を調べられるかもしれない。)
俺はロシアに亡命が出来たなら、この国の実態を暴ける希望を持ちながら、これから本気でアメリカを脱出しようと思った。
「マリーナ。俺がロシアに逃げきれたら俺はチェノフスキー大統領にアメリカの事情を言わねばならぬ。」
「そうか。でも、まずはこの国から逃げよう。」
マリーナは俺の事情を既に理解していた。
「あぁ、俺が契約者になった以上、確実にアメリカ政府に殺される。同時に俺は刑務所を壊した事から余計に目を付けられる。」
俺はこの国から逃げなければ確実に死ぬと思った。
「そうだな。詳しい事は船に乗ってから話そう。」
「あぁ、そうだな。一刻も船に乗ってキューバに逃げてから話を続けよう。」
俺は、今の状況で彼女の正体を聞くとIWCやBEFに盗聴されている可能性があったと感じたので、船に乗ったらマリーナの事情について聞こうと思った。
そうして、バージニア州にある大橋からイーストビーチに到着し、ようやく船に乗れる安心感が現れた。
だがその時…。
「マリーナ。どうやら追手が来たようだな。」
「あぁ、その通りね。」
俺らは追手がこの船に来る事を予見した為、戦闘態勢を整える準備をしていた。
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