#003 閻魔主任の苦労

 閻魔「いやぁ、さっきはごめんね〜仕事疲れでぶっ倒れちゃって、、、」

 そう話し始めたのは閻魔大王…もとい閻魔主任。この人は最初に死んだひとで、ある神様の手伝いをしていたそうで、、つい最近輪廻転成の制度が変わり、以前より仕事量が多くなり、このようなことになったという、


 佑月「ちなみにどれくらい徹夜したんっす?」

 閻魔「軽く15年連続徹夜してたよ」

さすが閻魔大王、もはや閻魔大王じゃなくって『徹夜大王』改名したらええんじゃ…


 閻魔「そこ、聞こえてるよ?」

バレてた、

 ルシ「そうそう、先程仰ってた書類に不備があったて連れて来いっていわれてた三人です」

 閻魔「ああ、すまない、そこに置いといてもらえないかな?」

 ルシ「書類じゃないんで置いておけません!」


 5分程度待ってみたがなんか進みそうにないのでこちらから話しかけてみる、

勧「(雅?)」

 雅「(はい、どうした?)」

勧「(話が進まなさそうだから話振って)」

 雅「(了解したよ( ̄^ ̄)ゞ)あの〜」

 閻魔主任、ルシファー「「ん?」」

 二人は取っ組み合いの喧嘩を始めようとしていたところを手を止めた


 雅「とりあえずルシファーさんに言われて来たんですけど、前代未聞のことが起こったって言ってましたよね?」

 閻魔「ああ、そうだ、なんせ俺の水晶玉はなんでもスクリーンに映せるからな、例えばお前らの夜の営みや、、、、」

 そういうと、後ろのスクリーンからモヤモヤと浮かび上がりそうになった、慌てて

 勧、雅「「ちょっと!」」


 閻魔「ああごめん、だけど、私が集めた情報と違うんだよね、一部だけど。水晶玉には異常なかったようだし、どんな人たちか、わかんなかったから、呼んだんだけど、資料を見てみると君たちの死ぬ年齢が異なっているようだね、となると誰かの仕業なんだけど…まさかルシファー係長、部下にそんなことさせてないですよね?」


 ルシファー「現社長に拾ってもらったからその恩を返すまではしませんよ」

 閻魔「だよなぁ……とりあえず誰が情報操作したのか調べてよ」

 ルシファー「わかりました〜目星はついてはいますが少し時間をもらいますね」

 閻魔「よろしく、」


 ルシファーが出ると、閻魔主任は仕事を再開しながら質問し始めた。


 閻魔「あ、そうそう、寿命のことを話して無かったね、」

 勧「そうですね、ルシファーさんからは聞いていません。」

 閻魔主任「なら、簡単に説明しよう、俺が気づくのが遅すぎたってとこだ」

 雅「えっ?それってどういうことですか?」

 閻魔主任「これだけにさせてくれ、仕事で忙しいんだ。」

 勧「なるほど、つまり水晶玉からの情報と、集めた情報とは大きく食い違いがあるところがあるということがなかったからそのようなことが起きたということですね。」

 閻魔主任「そういうことだ、このことがもし上にバレたら……胃が今から痛いよ…。」

 なるほど、管理職もなかなか大変だな。


 佑月「そういえば、なんで閻魔さんはこんな中間管理職やっているんす?」

 閻魔主任「以前は自分はアジアの国しか裁かなくてよかったんだよ。あ、ほら、キリストでは閻魔なんて出てこないでしょ?そういうとこは管轄外なのさ、」

 佑月「あ、なるほどその土地ごとに担当者がいたんっすね、」


閻魔主任「そうそう、だけど最近無宗教や新宗教で、神様が存在しない宗教が出てきてね、困った神様がこんな仕組みを作ったのさ、だからね…」


ルシファー「ちょっと待ちなさい!」


主任室から出ると見えないものをルシファーさんが追っていた。


#005に続く

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る