寄り道 神と人
神と呼ばれる存在がいる。
古くから人々から信仰を集め、力を与えてきた存在。
世界を創造したとまでいわれる高次的存在。
唯一の存在ではなく、複数いると云われている。
それらは人には認識することは出来ず、神官と呼ばれる力を持つ者のみ声を聴くことが出来るとされている。
ある特定の人物のみ認識できる不確定な存在は、『加護』と呼ばれる恩恵によって、人々に認知されている。
特に、『冒険者』たちは、神官の立ち上げたコミュニティに属することで、神の加護を受ける。加護にも種類があり、筋力増加や敏捷増加などの『ステータス』に影響を及ぼすものや、特有の『スキル』を付与するものもある。
はるか昔の文献や、遺跡などの調査により、神々は人に近しい存在で様々な恩恵を与えることもあり、時には顕現することまであったとされている。
神々と人の干渉が色濃く残されている時代を神代とし、現在では神代ほどの神からの干渉はなく、顕現は不可能とされている。
『加護』
神を崇めることにより受けられる恩恵。形式的な祈りで得られるものもあれば、信仰心がなければ得られないものなど様々。
『冒険者』
国より発行される、人の生活圏外に出ることを許可されたことを示す免許証の保持者の総称。基本的にこの免許証がなければ武具や防具は購入や保持することを認められない。
『ステータス』
個人の能力や潜在的な伸びしろを数値化したもの。一昔前まで専門家が計測していたが、計測者によって基準や精度が違うなどしたことから、今は機械により全世界統一化されている。統一基準に合わせ観測することで個人でも計測可能。
様々な種類があり、筋力、耐久、敏捷、魔力など。
ステータスによりランクが設定されておりA~Eの種類があり、Cが平均とされており、Bは平均以上、Dは平均以下となっている。加護などの影響によるランクアップの場合は頭に「特」をつける。(例)筋力:[特A]
極稀に、けた外れのステータスを持つ者もおり、その場合はEXとされる。
『スキル』
ステータスとは別の、個人の持つ技能や技術。
得意な武器の種類から「料理」や「鍛冶」など実用的なものまで、ステータスとは比にならないほど多岐にわたり、そのすべては「書庫」に記録されている。
(例)直剣術 ロングソードを扱う技術、装備して武器がロングソードの場合、ステータスに補正がかかる。
剣と魔法と機械と魔物 神保福弘 @takayamaeye
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