第5話
「よぉ、やっと目覚ましたのか」
龍馬が話しかけてきた。
「えっ!?おま!!みっ、右腕が!!」
「ああ、俺のジュピターアビリティは腕が炎に包まれる。いわば、"炎腕"だな。怜のはどんな感じだ?」
「い、いや俺はまだ、、」
(さっきのスーツのやつが言ってたことはホントだったのか……)
「そ、それよりも他のみんなは!?」
「あ?お前、UHJの人から何も聞いてないの?」
「途中で頭真っ白になって飛び出してきちまった」
「じゃあ俺が代わりにしてやるよ笑
ここは俺達の街から数100キロ行った山の中の施設でな、俺達はあの爆発のあと救出されて救急隊員が俺たちになにか異変を感じて
急遽ここに連れてきたらしい」
「それでみんなは!?」
「まあ、落ち着けって。それで目が覚めたやつからUHJの人間に今の状況の説明をうけて、この中庭で自分のジュピターアビリティの能力を知り、操れるようにする。
そして操れるようになったやつから、
俺達の街、、つまり戦場に駆り出されてるって話だ」
「え、、じゃあここにいないみんなは、もしかして……」
「ああ、もう戦場でオメガヒューマンと戦ってる。俺もこの炎腕を操れるようになってきたからもう行くがな。」
「なんだよそれ……。昨日まで、普通に学校で過ごしてただけなのに、なんで戦場の最前線で戦わなくちゃいけねーんだよ、、」
「それが能力を得た者の"運命"ってやつだ。
地球を救えるのは俺たちしかいねえんだよ」
俺は返す言葉がなかった。
「とにかく、怜もはやく自分のジュピターアビリティ操れるようになって戦場に来い!!
おい、水谷!!いくぞ!!」
「わかったわ。怜くんもがんばってね。」
「お、おう…」
2人は戦闘機に乗って行ってしまった
「はぁ、はぁ、はぁ、やっと見つけた!怜くん!!」
さっきのスーツの人が息を切らしながらきた。
「さっきはパニックになって説明の途中で飛び出しちゃってすみません。でも、もう龍馬から話は聞きました。ここでジュピターアビリティを操れるようにすればいいんですよね」
「ああ、そうだ。だが時間が無い。急いでくれ。」
「分かりました」
とは言ったものの何をどうすれば良いのかが分からない。
とりあえず目の前の瓦礫に右腕をかざして
なんとなく念じてみた。
すると瓦礫が浮き始めた。俺はビックリして
とっさに念じるのをやめた。瓦礫が落ちた。
(俺の能力は物体を浮かせるのか、、?)
次に逆に瓦礫に向かって沈むイメージをして念じた。すると瓦礫はどんどん地面にめり込んでいく。
(今度は重くなったぞ、、どういう事だ。浮かせる能力じゃないのか……。浮いたり重くなったり、、まさか……)
今度は身体の力を抜いてみた。それで浮くイメージをした。すると身体がフワフワと浮き上がった。
そして重くなるイメージをした。
一気に身体が重くなって落ちた。
(やっ、やっぱりだ!!俺のジュピターアビリティは重力を操るんだ!!)
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