第4話

(こ、ここは……)

目が覚めたらベットの上にいた。

最初は意識がぼんやりとしていたが、次第に思い出してきた。そうだ、UFOが真上で爆発したんだ。


「はっ!!みんなは!!!」


周りを見渡した。この部屋には俺しかいないようだ……。

その時、スーツを着た男が部屋に入ってきて、ベットの横に座った。


「あ、あんたは何者だ!?ここはどこだ!?みんなはどうした!?」


「まあ、落ち着け。全部話す」


この男は悪そうには見えなかった。その後、俺は話し始めた。


「君たちがいたとは知らずに戦闘に巻き込んでしまい、本当にすまなかったと思ってる。

私はオメガヒューマン対策本部、

通称 UHJの隊員の佐藤だ。

本題に入るが、君たちが受けた爆発のせいで君たちの力が人類を守るために必要になったんだ。」


「はっ!?」


俺は最初何を言ってるのか、

よく分からなかった。


「あのUFOのガソリンはオメガ星の特殊な液体で、オメガ星の6割がその液体なんだ。

地球で言うところの海だな。

それがカンパオメガを発生させていたんだ。

つまり、あのUFOのガソリンはカンパオメガを凝縮したものという訳だ。

君たちはそれを爆発により放射状に浴びて

吸収してしまったんだ。」


(人類を守るために俺達が必要……?カンパオメガを吸収した……?まさかそれって!?)


「気づいたかな?君たちはカンパオメガに感染した。つまりそれぞれにオメガアビリティが宿ったんだ」


「えっ……!?」


「我々UHJの人間はそれをオメガアビリティに対抗して"ジュピターアビリティ"と呼んでいる。君たちの力が必要だ」


「何言ってるのか分かんねぇよ!!」


俺は頭が混乱し、ベットから飛び降りて部屋を出た。出口が見えたので夢中で外に出た。そこで自分の目を疑った。


クラスメイトの純子が池の水を

操っていたのだ。

それだけじゃない、よく見たらマコトが

手から電気のようなものを出していたり、

その隣にいた龍馬の右腕には炎を帯びていた。


俺は言葉を失ってその場に崩れた。

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