番外編3

おっぱいぱい

「ダガーおにいさん、まだ起きないね」

「そうですね……。傷は完治しているのですけど」

「セレスティアちゃん、雰囲気変わったね」

「……はい。色々なことを思い出せましたので……」

「そうなんだ? あ、ダガーおにいさん動いた! くるしそう……」

「シエルちゃん。わたしがダガーさんの身体を起こすので、汗を拭いてあげてくれますか?」

「うん! ってダガーおにいさんの顔が、セレスティアちゃんのおっぱいで埋まってるよ! 息ができないよ!」

「え? はわわわわ……ごめんなさいーー!」

「はぁ……びっくりしたー。でも、セレスティアちゃんのおっぱいおっきいね。どうしたらそんなにおおきくなるの?」

「え、あ、その。わかりませんー!」

「そっかぁ。ダガーおにいさん、おっきなおっぱい好きみたいなんだよねー。セレスティアちゃんのおっぱい見てたし」

「え!? あ、あの……は、はずかしいですーー!」

「うーーん。うーーーん。ダガーおにいさんに嫌われたくないーーー」

「シエルちゃんは、ダガーさんのことがとても好きなのですね」

「うん! 大好き! だから、いいおんなになりたいんだ!」

「シエルちゃんなら、きっとなれますよ」

「そうかな!? えへへー」

「――ひゃうん!?」

「どうしたの! セレスティアちゃん……ってダガーおにいさん!?」

「はうはうはう……」

「わー……ダガーおにいさん、赤ちゃんみたいー」

「あうあう」

「離れないなー。いーなー。あたしもダガーおにいさんにちゅっちゅーってしてもらいたいー」

「そ、そんなこと言ってる場合じゃないですぅーーー」

「でも、ダガーおにいさん、すごい穏やかな顔してるー。しあわせそう」

「……きっとダガーさんは、とても辛く、苦しい道を歩んできたのですね」

「そんなことがわかるの? セレスティアちゃん」

「……なんとなくですけど。ダガーさんは、無意識のどこかで母親の存在を求めていたのでしょう……」

「あーー、だからおっぱいを」

「大丈夫ですよ、ダガーさん。怖いものは、ここにはありませんから」

「なでなで♪ あはっ、ダガーおにいさん、かわいー」

「……なんだか、不思議な気分です。わたしも満たされるような……」

「ずるーい! あたしもあたしもー!」

「あ、ひっぱらないでくださいー!」

「吸いついて離れないーー!」

「あうあうあう」


 窓から差し込む穏やかな日差しの中、ダガーは幸せな夢を見るのであった。

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