暗躍するモノ

 空に瞬く光に、誰も気づかない。


 光は2つ。ささやき合うように言葉を交わす。

「回収できた?」

「うん、危ないところだった。せっかく卵から頑張って育てた子を壊されるところだったね」

「あの剣、壊す?」

「持ち主の近くに九尾がいる。あいつは厄介だよ。まぁ、今のところ大した脅威にはならないでしょ」

「そうだね。それよりも早く次の子を回収しにいかなきゃ」

「そうだね」


 2つの光は、天を流れ、そして消えた。

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