エピソード0-2
春休み、それは次のステップをへと進む為の準備期間のお休みである。
そんな、春休みのある日の朝ーーー
「アスカちゃん、アスカちゃん。聞いて聞いて、ついに完成したのよ」
急に、スマホに
ちなみに姉は、異世界から帰って来てからと言うもの、私のことを鑑定スキルで表示されている方の名前で呼ばれている。流石に人前だと、
「姉さん、この朝早くに電話してくるなんて、いい迷惑なのですが?
それに、姉さんもーーー」
「それでね、ついに完成したのよ。私の夢を叶える第一歩の物が」
もう大学生でいい大人なんですからと続けようと思ったのに、
完全に私の話は、スルーですか・・・
「それでね、ついに世界間移動よう扉その名を名付けて、どこでもドー」
「はい、ストープ、ストープ。姉さん落ち着いてください。そのネーミングはさすがに不味いですよ。色々な所から怒られますよ」
あやうく、そういうのにうるさい人達にお世話になる所だった・・・
「むー。良いじゃない。どうせ出来る事は、ただ指定した異世界同士をつなげるだけなんだからさ。実際に好きな空間と空間をつなげられるわけじゃないのよ?
まあ、ネーミングは、また後で良いのを考えるとして、アスカちゃんこっちへ来て、試してくれない?流石に、私が作った物だから失敗は無いとしても、正確な空間座標なんて、今の世界の科学力では、アスカちゃん以外指定できないでしょ?」
「というか、私が居るの前提で発明をしないでくれますか・・・
ただでさえ、最新技術を研究するという目的で経費をジャブジャブ使って居るのですよ?経理の井上さんを困らせないでくださいよ?」
「良いじゃない、実際完成させれば、お金なんて無意味なものも同然じゃない。
とりあえず、テストしたいから、研究所まで来てねーよろしくー」
そういい通話を切られた・・・
「はぁーー」
現在姉がいる研究所は、私達の組織の活動拠点にするべく、私が設立した組織で、ここ数年ものすごい勢いで成長している、企業の研究所の一つである。
姉がこの4月からこの企業の作った大学へ進学する予定だが、そもそも天才である姉が、普通の大学へ行っても仕方がないという事で、姉の好きな事が出来る場所を用意したのだが、まだ入学してもいないの大学の付属の研究所へ入り浸るどころか自由に開発をしているである。しかも、企業の資金を使って。経理の人からすると頭の痛い話である。
「なんで、春休みのこんな朝早くから・・・こっちは、眠いというのに。」
そんなわけで、朝早いのでもう一度寝てから、研究所へ行くことにする。
ちなみに、スマホの電源はすでに落として準備万端だ。
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