第42話 新しい道へと

ショップ大会も終わり季節はもう秋だ。

道端に広がってる落ち葉がなんとも殺風景だ。


「伊吹くん、あなたと新城くんに沖田くんはまだ進路希望の紙を出していないんですけど、まだかかりそうですか?」


「ああ、まだ考え中だ。悪いな千秋」


「いえ、なるべく早く出してくださいね」


千秋は去っていった。



「まずいね〜僕らだけが進路希望の紙を出してないんだってさ」


「そうだな、俺たちも進路を決めないといけないな」


「ちなみにさ、伊波ちゃんはどうするの?」


「ああ、三日月高校へ行くってさ」


「なるほどね、それが一番安定した進路だろうしね〜僕もそうしよっかな?」


「なあ、いいか?二人とも」


「どうしたんだ伊吹。そんな真剣そうな顔して」


「クリエイト高校に俺は進学してみようと思ったんだ。この前のショップ大会の時に思ったんだ。このままではダメだって、このままではあいつらの世界には届きやしないってさ。だからこそクリエイト高校って行ってもっと自分の腕を上げたいんだ!お前らも考えてみてくれないか?」


「まあ、俺はそれでも構わないぞ。奴らにはカリがあるからな」


「うーん、僕も悪くはないとは思うんだけど、クリエイト高校はね。毎年すごい数の受験者がいて、参加者全てで実技試験を実行するんだってさ。つまり簡単には合格できないんだよ。それを承知の上で受けるんだね」


「そうなのか、そんなに厳しい世界なのか、だが俺はいくぜクリエイト高校に!」


「なら決まりだね〜今日から試験日まで僕たちで特訓しようか」


「それなら西沢にも手伝ってもっともらうか?あいつならいい相手になると思うぜ」


「オッケ〜じゃあ今日から特訓するよ」


「カードバトル・ザ・クリエイト!」


「その前に進路希望の紙を書いてくださいね。三人とも」


「はい…」

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