第41話 特待生の実力


先攻は俺のターンだ。一体どんな戦法でくるのだろうか…。


「ドロー!俺はバーサーカーを出してターン終了だ」



「俺のターンドロー。俺はレベル1の忍者見習いを2体召喚。バトル!

忍者見習い1体にパワー+5000を2枚つけて攻撃だ」


バーサーカーは倒されダメージ1だ。


「さらに忍者見習いの効果発動!忍者見習いは味方がバトルした時、その後でこのカードも攻撃できる。さらに場のサポートカード楔手裏剣を発動。このカードは忍者カードが2回目のバトルをする時ダメージ+1できる。それで攻撃だ」


これでダメージ3だ。しょっぱなのレベル1しか出せない1ターン目は大した攻撃は来ないと思っていたが、完全に油断していた。


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伊吹サイド(ダメージ3)

・モンスターなし


相手(ダメージ0)

忍者見習い2体

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俺のターンだ。



「ドロー!俺はレベル1白の宝玉にバーサーカーを召喚。さらにレベル2のハヤブサの重戦士を召喚だ!このカードはエナジーカードを1枚デッキに戻すことで2回攻撃できる。ハヤブサの重戦士p7000にパワー+5000パワー×2を使って2回攻撃だ!」


「攻撃を通すぜ」


忍者見習いが2体倒される。これで2ドローだ。相手ターンだ。なんとかダメージ2:3にまでできたがここからが油断できないところだ。


「俺のターン。俺はレベル3へと進化漆黒の忍者ハンゾウ。効果発動!このカードは召喚した時デッキから2体レベル1の忍者を出せる。ターン終了後出したカードをデッキに戻す」


「つまり3体の忍者が場に揃うってわけか」


「俺はレベル1の忍者フーベイを2体召喚だ。効果発動忍者フーベイは場に出した時、他の忍者カードの攻撃回数を+1できる。それによりハンゾウは3回攻撃可能だ」


忍者ハンゾウはこれでパワー9000の2回攻撃にパワー+5000もあるので防ぎきれない。ここは回収カードで場のハヤブサの重戦士を手札に戻してダメージを最小限に抑えるしかない」


「バトルだ!さらに場のサポートカード雷撃の術の効果で場の2体の忍者カードをデッキに戻すことでサイドデッキから1枚使用できる」


「なに!?」


俺が使うのはダメージ+1のカードだ。


「いけハンゾウの3回攻撃だ」


ダメージが9。俺の負けだ。


「ふん、大したことないな。所詮ショップ大会に俺たちを倒せるやつはいないな」


カケルは勝ってるじゃないか…。


結果は0:3で完敗だった。上には上がいる。分かってることだが、やっぱり悔しい。


「ちょっと待てよ。お前らクリエイト高校の奴らだよな」


「ああ、俺たちは特待生だ。去年どっかのショップ大会で優勝してスカウトされたのさ」


「おい、俺たちも終わったぞ」


「ならさっさとここから出るとするか」


ただただ立ちすくむことしかできない。










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