第33話 圧倒的実力差
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伊吹相太(ダメージ0)
・バーサーカー p4000
・白の宝玉p2000
葛城シンヤ(ダメージ0)
・運命のスライムp4000
・運命の守り人p4000
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俺のターンが終わりサポートカードは入れ替えられる。俺の場はバーサーカーに白の宝玉で葛城シンヤの場が運命のスライムと運命の守り人だ。
「僕のターンドロー」
葛城シンヤがデッキから1枚ドローし、葛城はそのカードを見てニヤッとする仕草をした。
「僕は運命の代行者アビヌスを召喚です。さらに効果発動。アビヌスは場に出した時、手札のカードと山札の一番上のカードを交換します」
葛城シンヤは手札のカードを1枚デッキの上のカードと交換した。
「僕はエナジーカードを1枚裏にしてレベル1の運命のスライムをレベル2の運命の執行人に進化します。効果発動。デッキの一番上をめくりそれがレベル1ならこのカードをダメージゾーンへ置き、レベル2なら攻撃時パワー+5000、レベル3なら攻撃回数+2の効果を得ます。当然、レベル3なので運命の執行人は攻撃回数3回です」
「俺の場にパワーを上げられるカードはない。このターンでバーサーカーは確実に倒される…」
「さらに僕はサポートカードのダメージ+1のカードを使います。それを2枚です」
「ダメージ+1を2枚!?まさか」
「そう、なのであなたはもう終わりですよ。運命の執行人でパワー7000で3回攻撃です!」
バーサーカー撃破による1ダメージとダメージ+2のサポートカードでダメージ3。さらにダイレクトダメージが3+3で6。合計ダメージは9だ。
「くそ!俺がこんな簡単に負けるなんて!」
「ははははは、いや〜こんなに弱いバトルクリエイターと戦うのは初めてだったよ」
「なんだと!」
「なんだ?実際そうだろ。こんなにあっけなく勝負が決まるなんて、僕の中の女神も言ってなかったよ」
「このー!」
葛城の胸ぐらをつかむ。だがヒロトがその胸ぐらに掴んだ手を放した。
「やめなよ、ソウタちゃん。暴力はダメだよ」
「そう…だな。悪い」
「それにしても葛城さんのほうもちょっと言い過ぎじゃないのかな?」
「僕は事実を言ったまでさ。伊吹相太くんだっけ。また僕と戦いたければ、神殿に来るといい。僕はもうここのバトラーの実力は把握したし、もうここにはこない」
そう言い残して葛城シンヤは店から出て行った。
「ちくしょう!」
あんなに簡単に負けるなんて夢にも思わなかった。世界の広さを思い知らされた。
「あいつ神殿に来いって言ってたな…」
悪いことは言わん!やめとくのじゃ!ふと遠藤さんの言葉を思い出す。
「僕は神殿に行くのは反対しておくよ。神殿は。なんかよくない噂を耳にするからね」
「そうか、そうだよな…。悔しいが今はやめておくことにした。だがいつか…。
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