第28話 デッキ強化!


合計100パックを開け終えた。俺たちは自分たちが開いたカードを机に並べてみた。ざっと500枚である。とにかく多い全部並べるだけでも大変で机を二つ分くっつけて 並べたんだ。


「おいおい、俺こんなたくさんのカードを一度で見るのは初めてだぜ」


「うん、僕も初めてだよ。それにしてもこんなにカードが並ぶと一枚ずつ見るのは大変だねぇ」


アルティメットレアの究極の魔導士セラスフィア。俺はこの1枚を当てただけでも満足だ。だが他のレアの分類のカードも汎用性があって使いやすいカードばかりだ。


アルティメットレアはたった1枚、俺が引き当てたもののみだった。

ウルトラレアは10枚枚でレベル3のカードのみだ。

スーパレアが15枚でベリーレアが24枚残りの光ものでないコモンカードが200枚、アンコモンが150枚、レアが100枚だ。随分きりのいい数字になったと思う。


「これでデッキ強化が可能だねぇ。お互いにベリーレア以上は自分のものでそれ以下は自由に使ったらどう?いいアイデアでしょ〜」


「いいな、それ俺様も賛成だぜ」


「俺もだな」


3人でベリーレア以下のカードを漁る。俺はデュエルする際はサイドデッキは隔離で作った自作の紙のカードを使っていたが、今日でようやくこの紙たちともおさらばだ。愛着があるカードだが公式戦ではこれを使えることはできないからな。


エナジーカード攻撃対象変更カード、パワー+5000、パワー×2、ドロー+1のカード。回収カード、エナジーカード、攻撃回数+1でこれらを採用してみることにする。


「あのさ、サポートカードのデッキは2人ともどんなカードを採用してるんだ?」


「そうだねぇ、今のルールでは同じサポートカードはエナジーカードを除いてデッキに7までしか入れられないからね。エナジーカードは15枚〜20枚までが目処で僕たちはエナジーカード15枚に他のカードを7枚ずつ採用してるよ〜」


7枚ずつか。エナジーカードを15枚ず入れるとしてドローカードは3枚、回収カードを4枚、他のパワー×2、パワー+5000、攻撃回数+1、攻撃対象変更を7枚ずつにするか。デッキを組む。とても清々しい気分だ。


あとはメインデッキの構築だ。モンスターの厳選はヒロトとカケルのアドバイスのもと選んでいる。あれこれとモンスターを選びながら使えそうなのを選ぶ。


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だいたいデッキを組み始めて4時間くらいだっただろうか。窓の外はすっかり夜だ。

夜時間もお互いに譲り合い選択したカードを自室の勉強机で漁る。

ハァー眠いなぁ〜。今日は早く寝るとするか…でもその前にデッキをもうちょっとだけ組むことにするか。


夕食後、部屋にこもってデッキを構築し、どのカードを入れてどのカードを抜くかを吟味する。


20時頃にナースの大林さんがくる。


「伊吹さーん。お薬ですよ〜」


「はい、今行きます」


デッキと山のカードを机の上に置き部屋から出る。


「どうぞ」


「ありがとうございます。あの大林さん、明日ワールドクリエイトで対戦しませんか?」


「明日かい?そうやねぇ…なら午後に対戦しましょうか」


「はい、お願いします」


一礼して薬を飲む。頭をぺこりと下げお礼の挨拶をし、自室に戻りベットで眠った。









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