第27話 アルティメットレア

そして次の日の昼、面会をすませた俺はホールへと戻っていった。ちなみに俺の親が買ってきたのは新作のパック12パックとその前のやつを11にさらにその前のパックは11パックだった。席に座る。手元には未開封の34パックだ。ちょっと余分に買ってくれたのが嬉しい。ありがとうって心から思える。


「よっしゃきたなソウタ!ハサミは3人分持ってきたぜ。早速開けような。俺様うずうずして待てないぜ」


「まあまあ、カケルちゃん、落ち着いて落ち着いて。カードパックはどっかに行っちゃったりしないからさ。ちょうど100パックだね。おやおや〜、カケルちゃんは3種類のバックがあるようだけど、お母さん、もしかして違うの買ってきちゃったのかな?」


「まあ、そうだな。でも始めたばかりの俺にとってはこっちのほうがいいかもしれないな」


「もうソウタちゃんは確かに始めたばかりだけど、これで初心者から中級者にランクアップってところだね」


「そうだぜソウタ。お前はもう立派な中級者だぜ!早速バックを開封だな」


ハサミで12パック分の上のラインをスパッと切る。そして一パックずつ中身を持って1枚ずつめくる。このドキドキ感が実にたまらない。


カードにはコモン、アンコモン、レア、ベリーレア、スーパーレア、ウルトラレア、パラレルレアそしてアルティメットレアが存在する。一番上のアルティメットレアはカケルによれば3箱買って1枚出るかどうかの品物らしい。といってもレア度が高いからって必ずしも強いわけでなく、カードの値段もウルトラレアより普通のレアカードのほうが価値が高いこともあると、この話はヒロトから聞いた。


1パック目、1枚1枚じっくりと開く。

コモン、コモン、アンコモン、レア、ベリーレアだった。


他の二人もパックを開け始める。


2パック目だ。

コモン、コモン、アンコモン、アンコモン、レア


さっきよりレア度が落ちた。


3パック目


コモン、コモン、アンコモン、アンコモン、ベリーレア


やっと、ベリーレアが1枚きた!

効果を黙読する。レベル3 場に出た時、[フェアリーキャスト]デッキから3ドローする]いたってシンプルなドローカードだ。


4パック目から7パック目は最高がレアのカードだけだった。

そして8パック目。


コモン、コモン、アンコモン、アンコモン、スーパレア


おおおお!来た!スーパレアのカードだ。レベル3 逆転の女神サウスコア。効果がサポートフェイズ時サイドデッキから5枚めくれるのを6枚にできる効果だ。こいつはデッキに採用だ。


9パック目

コモン、コモン、アンコモン、アンコモン、レア


いつもの外れパック?ではなくレアのカードが新しいサポートカードだった。

効果はデッキから1枚ドローする効果だ。


「なあ、新しいサポートカードが導入されたみたいだぜ!見てみろよ!」


「本当だ〜デッキから1枚ドローできるカードか〜。こっちもねベリーレアのサポートカードが出たんだよ」


「へぇーどんな効果なんだ?」


「えっとねデッキからパワー4000以下のレベル1カードを手札を1枚コストに出せるらしいんだ〜」


「パワー4000以下か…なかなか使いやすそうなカードだな」


「そうだねぇ、今回のパックにはコモンカードはいつものブーストカード、パワー+5000カードでアンコモンはパワー×2、攻撃対象変更カード、エナジーカードが収録されてたけど、今回はレアとベリーレアにもサポートカードが採用されるようだね〜。カケルちゃんの方はどう?いいの出た?」


「おう、俺様のデッキで使えそうなのがいくつかあるぜ。このレベル3とかな。こいつは攻撃時にTゾーンのカードを使える効果があるんだぜ。速攻性があって使いやすいな。ちなみにベリーレアだぜ」


10パック目、11パック目。いつものコモン、アンコモン、レアの並びだ。


12パック目

コモンコモンアンコモン、レア、、、そしてそして!!!アルティメットレアだ!


「見ろよ見ろよ!カケルにヒロト!」


「なんだソウタそんな大声で他の人が見てるぞ」


「どったのソウタちゃん。もしかしてすごいカードを引き当てちゃったの?」


「それがすごいんだって!アルティメットレアのカードだよ!」


「マジかよそのカード見せてくれよ」


アルティメットカードを机に置き効果を読み上げる。


「パワー9000でバトルフェズ終了時、手札5枚とエナジーカード4枚をコストに

ターン終了時先攻と後攻を入れ替えるってさ。これどういう意味なんだ」


「マジか…そんなカードが来るとはな、面白いじゃねえか」


「なあ、カケル、これどういうことなんだ?」


「あー、つまりだな。あれだ。入れ替えちまうってことだ」


「入れ替えるだけって、それじゃああんまり強くないんじゃないかな…」


「もう分かってないな〜二人とも〜」


ヒロトは呆れ顔で言った。


「いいかい。先攻後攻を入れ替えるってことは連続で2ターン行えるってことだよ。

先攻なら後攻ターンも動けて、後攻ならサポートカードが入れ替わるから

また強力な一撃を喰らわせるチャンスがあるってことだよ〜」







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