第17話 カケルの創造


「よぉす、ソウタ。今日は俺様が直々に相手してやるぜ」


「ふっ、望むところだ。全力で戦わせてもらうぜ」


まさにデュエリストって感じのノリだ。

カケルはあのヒロトに圧勝で勝つほどの実力者だ。油断できない。

メインデッキから手札を5枚ドローし、サイドデッキからサポートカードを

サポートゾーンに5枚展開する。これでバトル開始の準備が整った。

俺の5枚のサポートカードはエナジーカードが2枚、ブーストカード1枚に

攻撃対象変更カード1枚にパワー+5000だ。


「おい、カケル。その俺が知らないサポートカードがお前の場にあるんだが

それはなんだ?」


「ああ、これか?これはモンスター回収カードだ。効果は選んだ対象の

カードを手札に戻す効果があるんだ。これ結構いいカードなんだぜ。

俺のお袋に頼んで買ってもらった新しいパックに入ってたカードなんだぜ」


回収カードか。使い道はよく分からないが、そのバトルを通じてその効果を

とくとご覧にならせてもらうとするか。



「カードバトル・ザ・クリエイト」


俺とカケルが同時にこのセリフを言う。

まさにデュエリストとデュエリストの決闘って感じだ。


先攻がカケルで後攻は俺だ。

お互いに引いたサポートカードは俺がブーストカード、パワー+5000

パワー×2 エナジーカード2枚で、手塚はエナジーカード2枚にパワー+5000

回収カード、攻撃対象変更カードだ。



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手塚サイド

[回収カード・攻撃対象変更カード・パワー+5000]


伊吹サイド

[パワー+5000・ブーストカード ・パワー×2]


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「先攻は俺様がもらうぜ!ドロー!

俺様はレベル1 パワー3000の手招きミイラを召喚だ。効果発動!

デッキからサポートカードを2枚Tゾーンに送らせてもらうぜ」


カケルのデッキもヒロトと同じTゾーンのカードを活かして戦うTゾーンデッキの

ようだ。同じTゾーンデッキでもどこでその実力差が生まれるのだろうか。

今の俺にはそれが分からない。


カケルは手招きミイラの効果でTゾーンにパワー×2と攻撃回数+1の

カードを送る。


「さらに俺様はレベル1 パワー2000リトルウィッチを召喚だ。

効果でメインデッキから1枚ドローするぜ。ターンエンドだ」


カケルは幸先はいいってところだろう。

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手塚サイド(Tゾーンにパワー×2と攻撃回数+1を送った)

・手招きミイラP3000

・リトルウィッチP2000


・伊吹サイド

モンスター無し


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「俺のターンドロー!

俺はレベル1 パワー2000の赤の宝玉を召喚するぜ。さらにレベル1のパワー4000の

バーサーカーを召喚だ」


赤の宝玉は攻撃されず、味方攻撃時にパワーを与える効果があり

バーサーカは攻撃時にパワー+3000の効果があるカードだ。


「よし、じゃあバーサーカで手招きミイラを攻撃だ!」


「そいつの攻撃は攻撃対象変更カードで防がせてもらうぜ」


これで1ダメージを与えたことになる。


「これでターン終了だ」


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手塚サイド(ダメージ1)

・リトルウィッチP2000

・手招きミイラP3000


伊吹サイド

・赤の宝玉P2000

・バーサーカーP4000

***************************************************************************************


場のサポートカードがTゾーンに流れ、新たに5枚サイドデッキから引き

サポートゾーンに置く。

俺の引いたサポートカードはエナジーカード2枚にパワー+5000

ブーストカード2枚だ。カケルは回収カード、攻撃回数+1に

パワー+5000 そしてエナジーカードだ。


「俺様のターンだな。ドロー!

俺様はレベル1の手招きミイラをエナジーカードを裏にして

パワー6000の怨霊ミイラを出すぜ。効果発動!

効果でサイドデッキから3枚までTゾーンへ送らせてもらうぜ」


カケルはパワー×2を1枚と攻撃回数+1のカードを2枚送った。

これでカケルのTゾーンにはパワー×2が2枚と攻撃回数+1が3枚と

パワー+5000に回収カードがあることになる。

これでヒロトを倒したあのカードが来れば厄介なことになる。


「さらに俺様はレベル2の怨霊ミイラをレベル3のハヤブサの剣豪を

召喚だ。こいつはTゾーンのカードを3枚デッキに戻すことで攻撃回数+1

できるんだぜ。パワー+5000 パワー×2が回収カードをデッキに戻し

攻撃回数+1だ」


ハヤブサの戦士のパワーは9000、俺のバーサーカーはパワー4000

パワー+5000のカードを使えば攻撃はしのげるが、カケルの場にも

パワー+5000があるためパワー9000対パワー14000で

攻撃は防げない。


「ワールドクリエイト、お前の頭の中で1つの世界を創りあげるんだ。

それがバトルをクリエイトする」


「おいおい、カケルいきなり何を言い出すんだ?」


「俺たちが頭の中で築きあげる世界…それがワールドクリエイトだ。

ってな俺様が聞いた誰かの名言だぜ。自分だけの世界を構築し

その世界と世界の戦いだってさ。カッコいいよな〜」


「確かにかっこいい名言だなぁ。世界をクリエイトするってわけだな」


ワールドクリエイト。自分だけの世界を構築する…か。


「おっと、バトルに戻るか、俺様はレベル3のハヤブサの剣豪に

パワー+5000と攻撃回数+1を使いパワー14000の3回攻撃だ!」


「くっ、、、これでバーサーカーは倒されたか…。赤の宝玉は攻撃されない

効果があるから、2回分のダイレクトアタックで決まるというわけか…」


「お前のそのノリ、俺様は結構好きだぜ。さぁ、お前のターンだ。

かかってこい!」


「おう、いかせてもらうぜ。勝負はこれからだ」






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