第18話 覇王龍トワイライトドラゴン

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手塚サイド (ダメージ1)

・ハヤブサの剣豪 P9000

・リトルウィッチ P2000

[回収カード]

伊吹サイド(ダメージ3)

・赤の宝玉 P2000

[ブーストカード2枚]

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「俺様のターンは終了だ。ソウタ。お前のターンだぜ」


カケルのTゾーンには攻撃回数+1が3枚もある。

まずはあの厄介なカードをなんとかしないと…


「俺はエナジーカードを使いレベル1の赤の宝玉をレベル2の

ワイルドマジシャンを召喚だ」


「お、ワイルドだなぁ…」


「お前もそれ言うんかい」


ヒロトと同じこと言ってるや…。こいつらもしかしていい意味での

バカの分類なのかもしれないな…。まあ、俺も人のことは言えないが…


「ワイルドマジシャンの効果発動!ワイルドマジシャンはエナジーカードを3枚

デッキに戻すことで相手のTゾーンのカードを5枚裏にする!」


「ほうほう、そんな厄介なカードがあるとはな。俺様もびっくりだぜ」


この効果のコストのエナジーカードは裏のカードも対象になるので

場にはエナジーカードがまだ残っている。


「俺はレベル1 赤の宝玉と青の宝玉を出すぜ。さらにワイルドマジシャンを

レベル3の次元龍プロミネンスドラゴンを召喚だ」


「ほうほう、そいつが切り札ってところか…」


「ああ、新しいパックを購入してたのはお前だけじゃないってことさ」


「ブーストカードで赤の宝玉のパワーをプロミネンスドラゴンに与え

パワー11000だ。いけ!プロミネンスでハヤブサの剣豪を攻撃だ!」


プロミネンスドラゴンのパワーは11000、そしてハヤブサの剣豪のパワーは

9000だ。これで勝つる。そう確信していた。


「こんなケースで使えるのが回収カードなんだぜ。サポートカードの回収カードの

効果で場のハヤブサの剣豪とその進化元のカードを手札に戻させてもらうぜ」


「しまった!回収カードの存在をすっかり忘れていた…」


ショボーンとなる。この攻撃で与えられるダメージは1。

リトルウィッチを倒すことはできたが、カケルに手痛い一撃を与えるのは

叶わなかった。これでダメージは2:3。回収カードには高レベルのモンスターを

手札に戻して、レベル3が倒された時に受ける3ダメージを回避できるということか。


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手塚サイド (ダメージ2)

・モンスターなし


伊吹サイド (ダメージ3)

・レベル3次元龍プロミネンスドラゴンP9000

・レベル1赤の宝玉P2000

・レベル1青の宝玉P2000


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「よし、俺様のターンだな!ドロー!

俺様はこのターンで一気に決めさせてもらうぜ」


「次元龍プロミネンスドラゴンの効果発動だ!プロミネンスドラゴンは

エナジーカードを1枚裏にすることでこのカードをTゾーンへ送る」


「何!?Tゾーンに送るだと…」


「ああ、そして俺の次のターンになったらパワー+7000で場に戻ってくるのさ

身を隠すのはお前だけの十八番じゃないってことさ」


「なるほどな。それは厄介だ。ならこのターンで決めさせてもらうぜ。

俺様のターンドロー!」


「バカな…そんなことが」


「できるんだよ。俺様は最強のバトルクリエイターだからな。

俺は再生ミイラを召喚。効果発動!Tゾーンの裏のカードを1枚

表にできる。これで表にするのは攻撃回数+1のカードだ。

さらにレベル1の再生ミイラをレベル2の怨霊ミイラに進化!

効果発動でサイドデッキから3枚選びTゾーンに送る。

俺が送るのは攻撃回数+1のカード3枚だ」


まずい、この状況は非常にマズイ。怨霊ミイラと再生ミイラで

Tゾーンの攻撃回数+1のカードが4枚も表になった。


「これで終わりだな。お前とのバトル楽しかったぜ!

俺様はレベル2の怨霊ミイラを覇王龍トワイライトドラゴンに進化だ。

トワイライトドラゴンのモンスター効果発動!

手札のカードを5枚デッキに戻すことで

Tゾーンの表のカードを全て使用できる!」


これで手札を失うリスクと引き換えに攻撃回数+1のカードを4枚使える

ということだ。


「覇王龍トワイライトドラゴンで5回攻撃だ!」



終わったか、、、これで俺の負けか…


諦めるなまだ勝負はついてないぞ。諦めるな


「え?またあの声が聞こえる…俺を呼ぶ声が…」


この声がするときは手札に逆転の一手がある時だが、

そんなカードは見当たらない。


わたしだトラッシュゾーンを見るがいい。

Tゾーンにあるのは次元龍プロミネンスドラゴンだ。


そうか、まだ勝負は終わってない!


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手塚サイド(ダメージ2・5回攻撃可能)

・覇王龍トワイライトドラゴンP9000


伊吹サイド(ダメージ3・2体とも攻撃されないので攻撃はダイレクトアタックになる)

赤の宝玉

青の宝玉


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