第9話まだ届かない
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大林サイド [レベル1 パワー0] [レベル3 パワー8000] ダメージ2
・サポートカード [攻撃回数+1 パワー×2 パワー+5000 攻撃対象変更カード]
伊吹サイド[レベル1 パワー2000] ダメージ4
・サポートカード [パワー×2 パワー×2 攻撃対象変更カード ]
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「俺のターン、ドロー!」
「さて、いいカードは引けたかい?」
とりあえずあのレベル3を何とかしたい。とにかく強力な攻撃をしないと…
「俺は場のレベル1をレベル2パワー7000を召喚します。
このカードはダメージを与えた時、攻撃を+1できるカードです。
パワー×2を2枚使い俺はこのカードで攻撃だ!」
「忘れたかいこのレベル1の効果でこのカードをデッキに戻すことで
攻撃を無効にするよ」
しまった。あのレベル1の効果を忘れていた。バトルで勝っても
ダメージゾーンでなくてデッキに戻るからダメージを与えられず
効果も発動しないんだ…。
じゃあ私のターンだね。
ドロー。
「さーて、じゃあ場のレベル3でサポートカード攻撃回数+1を使って
レベル2に攻撃だよ」
攻撃対象変更カードを使っても攻撃を防ぎきれず、レベル2は撃破され
同時にダイレクトアタックもされる。
これでダメージが7になるのか…。
しかも大林さんはまだダメージだったの2だ。
大林さんのターンが終わったことでサポートカードがTゾーンに流れ
新たに5枚展開される。
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大林サイド [レベル3 パワー8000 ] ダメージ2
・サポートカード[パワー×2をパワー+5000 パワー+5000 ブースト]
伊吹サイド [モンスター無し] ダメージ7
・サポートカード[パワー×2 ブースト ブースト]
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「いきます」
俺の3ターン目だ。
俺はレベル1 パワー4000のカードを出し、エナジーカードを2枚使い
一気にレベル3を出す。手札にはもうレベル1がおらずブーストカードが
活かせない。
くそー、ここが正念場だというのにブーストカードが使えないぜ。
というかかなり差をひらかれてしまったな…。
このレベル3の効果で手札のカードを2枚捨てることでパワー+5000だ。
サポートカードパワー×2を使いパワー9000+5000+5000の
パワー19000の攻撃だ!
「場のサポートカード、パワー×2とパワー+5000でパワー(8000+5000)×2で
パワー24000だよ。残念だったね」
「次の私のターンでパワー18000の攻撃で勝ちだね」
攻撃ことごとく防がれて全く歯が立たなかった。
まさに上には上がいるという感じだ。
「参りました。完敗です」
「伊吹くん、惜しかったね。またやる機会があればやろうね」
「はい!」
夜時間です。みなさん自分の部屋に戻ってください。
明後日でようやくここからおさらばだ。一般の方ではもう少しまともな生活ができるであろうか…。まあ、一般のわけだからここのような特殊なケースは少ないと思う。
9時には消灯で窓の廊下から見回りの人が来るので、その間デッキのカードを
見ていた。
レベル1のカードは倒されたら1ダメージでダメージ蓄積が少ない代わりに
パワーが低く、効果もサポート系が多く戦闘要員にはなりにくい。
レベル2のカードは特殊な効果のカードが多くダメージ2でレベル1より
パワーもあるが攻撃面はレベル3の方が優秀だ。
レベル3のカードはパワーを上げる系やサイドデッキからサポートカードを
使う系の攻撃に特化したカードが多いが、倒された時のリスクは高く
ダメージ3は大きい。
レベル1が場か手札になければそれ以上カードが出せなくなり
モンスターを出すことすらできなくなる。だからと言ってレベル1を
たくさんデッキに入れすぎたらダメージを与えるのがパワー不足で困難になる。
といったところか。このゲームを自分なりに分析してみた。
まだまだ道は険しいな…
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