第4話 熱戦!

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遠藤サイド[モンスターなし]


伊吹サイド[レベル3]

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俺のターンが終わりサポートカードがTゾーンに送られる。

そして再びサイドデッキの山札から5枚引き、それをサポートゾーンに置く。

場の状況は遠藤さんの場がモンスター無しで俺の場にはlv3のモンスターが

1体だけいる。



「お前さんなかなかやるの。じゃがlv3は強力じゃが、倒された時ダメージが

3枚分たまるから気をつけることじゃ。わしのターンドローじゃ」



lv3は強力な効果と引き換えにダメージ3枚分がたまる。

lv3は使い所が大切というわけだ。



「ワシは手札からlv1を出して、更にエナジーカードを使い、lv2を召喚じゃぞ」


場に出されたlv2はパワー7000こっちのlv3のパワー8000には届かない。

しかもサポートカードのパワーアップを考慮してもお互いパワー2倍が

2枚ずつでこっちのlv3には届かない。


「そのカードのパワーではパワーが足りてないですよ」



「甘いぞ少年。このカードにはモンスター効果があっての、このカードは

Tゾーンのカードを手札を4枚デッキに戻すことでサイドデッキから

サポートカードを使用できるのじゃ。これでパワー+5000と攻撃回数+1回のカードを使わせてもらうぞい」


そうかモンスター効果のことをすっかりと忘れていた。

サポートカードの効果で遠藤さんのモンスターのパワーは最大

(8000+5000)×2×2で52000の2回攻撃となるということだ。

今の俺の場のサポートカードではパワー8000×2×2の32000なので

パワーが足りてないし、しかも次のターンのバトルフェイズでは

遠藤さんの場にある攻撃対象変更カードがあるので

次のターンに遠藤さんのlv3を倒すのは今の手札では無理だ。



「lv2でお前さんのlv3に攻撃じゃ!更にダイレクトアタックで

ダメージを+1じゃ」


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遠藤サイド[レベル3]


伊吹サイド[モンスターなし]

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今の攻撃で計4ダメージか。

これでダメージは6:4となるわけだ。

恐らく次のターンでとどめをさせなければ俺は負けるだろう。

気分が上がってくる。

このワールドクリエイトというゲームを熟知したわけではないが

このゲームのワクワクを感じられる。

そして俺のターンだ。

このターンに一発逆転のカードを引けなければ俺の負けとなる。

肌で感じるんだ。

遊びのバトルだけどこの引きで全てが決まるのかと思うと

緊張する。


僕に任せて


え?


どこからか不思議な声が聞こえた。

まるでカードが俺に声をかけたかのように。


「どうしたんじゃ?お前さんのターンじゃぞ」


「えっと、そうですね。ドロー」


このカードは…。

手札に来たのは一発逆転のチャンスがあるlv3のモンスターで効果が

このカードを場に出した時Tゾーンのカードを4枚裏にすることで

サイドデッキから2枚ドローしサポートゾーンに置くというカードだった。

場のサポートカードは遠藤さんはさっきのターンでパワー×2を2枚使用したので

攻撃対象変更カード1枚しか無かった。


このカードに賭けてみる。

そう決めてlv1を出しエナジーカードでlv2、更にエナジーカードを使い

lv3を出した。


「lv3の効果でえっとTゾーンって流されたサポートカードを置くゾーンですよね」


「そうじゃぞ。Tゾーンのカードは使ったカードは裏向きに置いて

使ってないカードは表向きでTゾーンのカードをコストとする場合は

表向きのTゾーンのカードを使用するのじゃ」


「なるほど。ならlv3の効果でTゾーンのカードを4枚裏にして

サイドデッキから2枚引きます」


来た!逆転の1枚が。

それは攻撃回数+1のカードだ。

攻撃回数+1のカードがあれば、攻撃対象変更カードが1枚だけの場合なら

2回攻撃で攻撃は通りlv3を倒し、しかもダイレクトアタックもできる。


「lv3でパワー×2を2枚使いパワー32000の2回攻撃です。やったぁー

これで俺の勝ちだ〜」


「ホッホッホッ甘いぞ若造よ。ワシは手札からlv1の効果を使う。

このカードは相手攻撃時、このカードをデッキに戻すことで

Tゾーンから裏のサポートカードを使えるのじゃ。

その効果で使うカードは…ほれ攻撃対象変更カードじゃ。

これでお前さんの2回攻撃は全てダイレクトアタックとなり

ダメージ+2じゃ。何とか防いだぞい」


しまった。

完全に油断していた。

と言っても初心者の俺が手札から発動できるカードの存在を知らなかったのは

当たり前のことであったが、それでも1本取られたって感じで悔しかった。



















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