第19話

実家からの着信は母からだった。



父の持病がここの所、余り良くないと言う事、これを期に田舎に帰って来ないかという電話だった。



正直迷っていた。



恐らく、生涯結婚という言葉とは縁がないだろう自分。そんな自分にとって、産んでくれた、厳しく育ててくれた両親は、唯一の家族と呼べ、それは、今後増える事はない。



両親が亡くなるとは、一生独り者の俺にとっては、一般的な人より大きな出来事に感じていた。



「帰るか…。」




そう一人呟きながら、頭には渡の事が余儀りながらも、俺は決断をした。

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