第8話

「…で、あるからにして、気を付けるよーに。」


「はい。すみませんでした。」と俺は深々と頭を下げた。



部長にしっかり怒られて、自分の席に戻る俺。






「どーしたの、高槻君。遅刻なんて、徹夜でドラクエでもしてたの?」と席に戻ると、西岡さんが話し掛けてきた。


「いや、何か考え事してたら、寝れなくなっちゃって。眠りについたのが、明け方だったんですよー。はぁ、怒られたぁー、西岡さん、ケアル頼みます。」



「はい、チロルチョコレート。」


「あざーす。」




昨日は喫煙室で純名さんと話して、そしたら帰ってからも、会話を一語一句思い出しちゃったり、話してる時の純名さんの表情とか、そしたらやっぱイケメンだなーとか、何で彼と別れる事になったのかなーとか、色々考えたら寝れなくなっちゃったのである。



しかも、あの夢ーー。俺、ヤバくない?




するとこれまたタイミングよく後ろから声がした「高槻、遅刻したんだって?今日罰として残業な。」



振り替えると、怒った顔の純名主任。





はぁー。西岡さん!もう一回ケアル頼みます!泣



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る