すごく面白いです。
異世界もののテンプレを踏襲しながらも、主人公の性格や人間性が嫌味ではないために、応援したくなってしまいます。
基本は敵を倒してレベルが上がる、よくあるパターンですが、川原礫さんのアクセル・ワールドのように、主人公は現実世界では、その性格以外、優れているところはありません。そしていじめられっ子の優夜は、あるきっかけで異世界でどんどん強くなっていきます。そしてそれは現実世界にも影響していき――。
少しずつ変わっていく優夜の姿、そして周囲の目、それを自分のことのように喜べる作品はそうありません。だからこそのこの評価なのでしょう。読み物として素晴らしいです。これから優夜がどうなっていくのか、そしてどこに辿りつくのか、ずっと見守りたくなる作品です。絶対にオススメです!
【全体的な評価】
テンプレ的な話で、読みやすい文章なため、サクサク読むのにむいてます。
主人公は、亡くなった祖父以外の全てから嫌われていましたが、異世界でレベルを上げた事により、容姿と能力が上がり、周りからの評価ががらりと変わります。 こういう話に良くある、力を持ったとたん主人公が急に横柄になる事も今のところなく、俺様系主人公が嫌いな人にも大丈夫です。
【良い点】
・読みやすい
・読者の期待どうりの話が安定して書かれている。
【気になる点】
・異世界と現実を行き来する話であるが、異世界よりも現実の方が現実離れしている。そのため、今のところ現実の方が非日常感が高くなっており、異世界の必要性が、容姿と能力の上昇以外に無い。