ローリングパーティー（不器用な告白）

第２話 ササヤンとクボ

　合コンパーティーの後、ササヤンがクボに猛アタックする形で二人は付き合い始めた。しかしクボが最初の頃に

「実はドッキリなんだろ？　」

　と疑うので、イラついたササヤンがクボを何度もぶっ飛ばして何度もキレさせていた。高校卒業後、ササヤンは関西の私立Ｋ大学に進学して、将来は英語の先生になりたいとＥＳＳクラブで英会話の勉強に励んでいる。

　クボは一浪して関西のＲ大学に進学。しかし浪人中にオンラインゲームにハマりコミュ障をさらに悪化させて、さらに受験のストレスで激太りし、大学入学直後に引きこもりになってしまう。大学を休学して心療内科に通うクボを、ササヤンは献身的に支えて見捨てなかった。

　一年後、ダイエットにも成功して復学を果たす。現在はシオヤと連絡を取り合って効果的なトレーニング方法を学び、ボディビルの大会で入賞することを目標に頑張っている。

　遠距離恋愛だが絆は固く、クボは完全にササヤンの尻に敷かれているが嫌ではないらしい。

「俺はマゾなのかもしれない」

　と発言してササヤンをドン引きさせているが、なんだかんだで二人は仲が良かった。その後、八年の交際を経て二人は結婚した。