第7話 空回り
ヤマダは焦っていた。どうしても女の子の前だとあがってしまい、上手にトークできない。周りの連中は実に楽しそうにトークしているように見える。
この日のためにダイエットをして体を絞ってきた。だが運動、食事制限を短期間に行ったせいでヤマダの体力は急激に落ちていた。
次のフリータイムで挽回しなければいけない。興奮しすぎて昨日は一睡もしていない。食事も喉を通らなかった。
「このままじゃダメだ。このままでは......」
焦れば焦るほど、体調は悪くなる。ヤマダはついにひっくり返ってしまった。
目覚めた時には病院のベッドの上で点滴していた。パーティーは終了していた。
ヤマダは涙を流した。戦士が一人、戦場に散った。
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