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◆ ◆ ◆ ◆
「つまらぬ。寝てしまいおったわ」
「
「ふむ。しかし、気に入らぬな」
見事な細工の椅子に座り、
「何故あの者は
「ならば大神様。こちらに招待してはいかがでしょう。あの女童は食事を
「……妾のようにか?」
「えぇ。大神様が彼の神に食を勧められたのと同じように」
「そうか。ふむ。それもよいな。あの者が勧めてきた食事のせいで妾はここから出られぬ身となった。それくらいの意趣返しは構わぬであろ?」
「大神様が望まれるままになさればよろしいでしょう。この中つ国は本来貴女と
「そうじゃな。……そなた、名はなんと言ったか」
「あぁ、いえ、私のことなどお気になさらず」
狩衣を着て大神の傍に控える男は頭から被衣をかぶり、顔が影になって隠れている。
口元の笑みだけがその男の表情を表していた。
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