第4章 僕の流した涙

俺がこの姿になってから早くも一日がたとうとしていた。その日の夢は酷いものだった。それは、こんな夢だった。


「この体は女の子なんだからちゃんとお風呂に入れないと・・・」

「マチル!!羽はどうやって洗うの~」

そういう話をしている間に

「武流くん。可愛い♥キュート!」

急に別の女の子の声が聞こえた。それは僕の好きな人、夢ちゃんだった。

「な・なんで夢ちゃんが・・・」

俺は絶望した気持ちで聞くと

「武流くんの様子が変だから。」と、即答された。そして、こんな衝撃的なことも言われた。

「後さぁ、武流くんにバレンタインチョコあげようと思ったけど、女の子じゃ無理かなぁww」

「ま・待ってよ!夢ちゃん!」

俺はとてもショックで目を覚ました。

俺はその時虹色の涙を流していた。

すると、マチルが

「あっ!!涙が虹色ってことは武流くんは妖精にもうなりきっちゃうかも!」

マチルが何を言っているのかよくわからなかった。そしたらマチルがこんな話を始めた。

「聞いたことがあるの。入れ替わってから一日以内に二人が戻りたいって10分以上願わないと戻れないの。そして、一日がたつと一生このままなの。だから・・・」

「また雷が落ちても?」

「それしか方法がない」

俺は冷静にもう女の子のままだと決心した。すると、

「お願いに行く?妖精の国へ」

俺はそれをチャンスだと思ってすぐに、

「行こう!!」と、言った。それから、僕たちは妖精の国(天界)へ行くことを決心したのだった。

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