第9話 最終決戦・番外対一番
正義(?)のロボット、バンガイナーは、悪の組織、
場所は、赤字のために建造途中で放棄された巨大な防波堤に囲まれた干拓地である。その面積は巨大ロボット同士が戦うに充分だった。
いきなり、海から七体ものバンナーシリーズ、ニバンナー、サンバンナー、ヨンバンナー(以下略)が現れてバンガイナーは取り囲まれた。
「卑怯だぞ」
そのとき空から突如ガイナーバードが現れた。丈二の乗るバンガイナーの飛行形態よりとげとげした姿だった。そのガイナーバードはいきなり炎をまとい、周囲のバンナーシリーズをなぎ倒した。
「何者だっ」
イチバンナーの操縦者、
変形して着地したロボット。やはりバンガイナーをとんがったデザインにしたようなそっくりである。
「俺は、グレートバンガイナー!」
とげとげなバンガイナーが言った。やはりエコーしている。
「卑怯だぞ。上木丈二! サシの勝負じゃなかったのか」
池田はバンガイナーに文句を言った。
「俺は知らねぇよ。だいたいそっちが先に七体も隠してたんじゃねぇか。卑怯もへったくれもねぇよ。まあ罠だとはだいたい思ってたからひとりで三体ぐらいなら始末してやるって思ってたんだが――」
丈二の話はずっと続いている。
「グレートブラスター!」
いきなりグレートバンガイナーがイチバンナーに必殺の高熱ビームを放った。勝負はあっさりついた。
「――あのじいさん、また豆腐つくるのだけうまくなりやがって、毎日豆腐でヘルシーな生活してるおれのつらさがわかるか?」
と顔をあげたら、すでに敵は殲滅されていた。
世界は平和になった。
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