第13話 妹と強化魔法
私も鑑定してみます。魔物自体ではなく、素材をです。鑑定を行わなくとも、それを見た瞬間、頭の中に情報が思い浮かびます。魔物ライブラリの効果でしょうか。
しかし、これほど大量の素材が出ると、運搬がたいへんです。1時間程で魔物の集落を二つ壊滅させたのですから。一応、荷馬車の準備も万全なのですが。
「この分では、あと一集落が限界か。」 と、クマ兄様。
「わしが!わしが狩るぞ!!」 と、ゴリラ。
後がうるさいので、お父様にやらせてあげてください。
アイテムボックスの様なものが、あると便利なのですが。
繊細なステータス情報の中に、時空属性適正と言う項目がありました。それを使えば、空間収納も可能かもしれません。しかし、空間は把握できますが、異空間が解りません。ちなみに、空間を把握していたら瞬間移動が発現しました。
幼児が、言葉を話すであろうタイミングを見計らって、いえ。おそらくそれよりも、ずっと早い時期に喋りだして、情報を収集したのですが。
この世界の魔法の常識と、私の持つ魔法スキルの間に、発動条件の食い違いがあります。
この世界では、生まれながらに魔法の素養をも持つ為に、4大精霊の祝福を受けていなければならないそうです。火、水、土と風の4大精霊です。
生後に魔法を発現させる為には、神殿で深く修行を積み得られる、「聖魔法」があります。
そして、妖精の気まぐれと言われ、発現理由不明の「無属性魔法」。
聖魔法以外の属性魔法が、私のスキルにはありません。この世界の魔法理論が間違っているのか、私に魔法スキルが発現していないのか解りません。
それを調べたいのですが、私の周りには4大精霊の祝福を受けた人も、無属性魔法の使い手もステータス上はいません。ただし、魔法を使っている人は沢山います。
そう、魔眼で魔素の流れを見てみると。ゴリラやクマ兄様を、はじめとして多くの人が魔素を
あの強さの秘密は強化魔法だったようです。トラ兄様は、まだ発現していない様なので今度、教えて差し上げましょう。
しかし、この強化魔法は少し危険です。使用した次の日、激しい筋肉痛に見舞われます。
お父様の様な、筋肉質にならないよね私・・。
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