第10話 妹と魔力操作

(特殊能力「妖精眼」の封印が解かれました)

(スキル「魔眼」が発現しました)

(「妖精眼」により、自動で「魔眼」を発動します。Error。封印魔法により、発動がキャンセルされました)

(「妖精眼」により、「魔法抵抗」が強化されました)

(「妖精眼」により、自動で「魔眼」を発動します)


 魔法封印のミサンガが切れて、床に落ちた。私は、それにも気づかず鏡に見入りました。右は青、左は赤の瞳を持つオッドアイ。中二病をわずらわせていたなら喜ぶところでしょうが・・。

 ・・・・

 発病していた様です。少し、かっこいいと思う私がいます。私の顔を見て、悲しそうな反応を示すのは、この眼が原因でしょうか?この世界のオッドアイには、どの様ないわれがあるのでしょうか。


 あれ?何でしょうか、このもやの様なものは。煙?火事?

 お姉様は何の反応も示さず私の髪にブラシをかけています。髪の毛が少ないので、頭皮マッサージを受けているようで気持ちがいいです。


 そうではなく、これは何なのでしょう。もやは部屋中に充満しているようです。焦げ臭くはありません、水蒸気?カスミ目?

 あっ、目線に合わせて動きました。


(スキル「魔力操作」が発現しました)


 これは、鑑定するしか無いでしょう。


 名称:魔素

   魔力の源。魔素の繊細情報を知るには「管理者権限」が必要


 また、管理者権限か。あれ?気を失わない、情報を制限されたから?

 でも、鑑定を鑑定した時は気を失ったような?


 鑑定:森羅万象を知るための魔法。対象の情報をレベルに応じて引き出す。

 鑑定の繊細情報を知るには「管理者権限」が必要。


 気を失わなくなった?自分を鑑定してみる


 名前:サクラ・リンドベル Lv0

 種族:猿人種 人間

 年齢:0歳

 性別:女

 職業:リンドベル辺境伯家次女

 称号:神に挑みし者

 HP:8

 MP:30800

 特殊能力:妖精眼

 スキル:鑑定Lv6  基本魔法Lv1  聖魔法Lv1  闇魔法Lv1  魔力操作Lv1  魔眼  言語理解 大陸共通語Lv4


 表示が違うし、情報量が少ない。少ない?適量?もう少し情報が多くてもいいかな。


 名前:サクラ・リンドベル Lv0(次のレベルまで あと10p)

 種族:猿人種 人間

 年齢:0歳(合計14歳)

 性別:身体 女  精神 女

 出身:転生者

 職業:リンドベル辺境伯家次女(無職)

 称号:神に挑みし者

 HP:8/8

 MP:30760/30800

 筋力:1

 敏捷:1

 器用:8

 魔法抵抗:101

 物理抵抗:1

 状態異常抵抗:10

 特殊能力:妖精眼

 スキル:鑑定Lv6(次のレベルまで あと753390p)

     基本魔法Lv1(次のレベルまで あと5p)

     聖魔法Lv1(次のレベルまで あと10p)

     闇魔法Lv1(次のレベルまで あと10p)

     魔力操作Lv1(次のレベルまで あと5p)

     魔眼

     言語理解 大陸共通語Lv4(次のレベルまで あと8250p)

 その他:魔物ライブラリを閲覧可能


 うぉ!情報が増えた。とっ!それよりスキルが増えていますし、幾つか気になる項目もあります。

 と言うか、魔素?魔力の源?気になる事が多すぎて、何処から手を付けていいのか分かりません。


 取り敢えず、深呼吸をして落ち着きましょう。


(スキル「瞑想」が発現しました)


 ああ。少し、落ち着きました。先ほど、魔素が目線に合わせて動きましたが・・。今も、動きます。魔素を動かせる?魔力操作?鑑定で魔力操作を見てみます。


 魔力操作Lv2(次のレベルまで あと100p):Lv2までの、魔力に干渉できる。また、MP消費量をLv2の範囲で操作できる。


 え?どういう事?魔力に干渉?消費量の操作?と言うか、レベルが上がってる。魔素を動かしたから?それが魔力操作?


 落ち着け。落ち着いて、「瞑想」に入るのだ。・・・。瞑想?いつの間に、そんなスキルが?と、取り敢えず魔力に干渉出来るという事は、たとえば照明の魔道具に・・


 あっ、消えた。


 あっ、ミサンガが切れてる。


『ピィー!ピィー!非常事態!非常事態!』 ひっ!また!


「サクラ~!!無事か~!!」


 扉を吹き飛ばして、お父様が突入してきました。しかし、部屋を吹き飛ばす前に、お姉様の右フックが腹直筋に炸裂!


「ぶちぶちっ!切れてる、切れてるよ!ぶちぶちっっ・・・」


 哀れ筋肉は、床に沈みました。
















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