第7話 妹と言語能力

 あれから一週間。何度、気を失ったことでしょう。おかげで、鑑定のMP消費量がわかりました。鑑定対象の情報量に比例するようです。ですので、情報量の制御が出来ない限り、際限なく鑑定を行う事となります。そのうち、DNA鑑定すら出来そうです。


 名前:サクラ・リンドベル

 職業:リンドベル辺境伯家次女

 称号:神に挑みし者

 HP:4/4

 MP:0/2400

 筋力:1

 ・・・・

 ・・・

 ・・

 ・

 ・

 女子力:0

 ・

 ・

 スキル:鑑定Lv3


「あふん・・。」


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 はっ! これは、失神でしょうか?睡眠でしょうか?

 寝る子は育つと言うので睡眠でしょう。MPが2400まで育っているのですから。女子力まで数値化されています、少し怖いです。


 MP 精神力。精神を制御するための力。


 マジックポイントでは、無い様です。しかし、鑑定の度に気を失っていては話が進みません。情報量を制御するすべが必要です。家族なりに聞くのが一番早いのですが、乳児が喋りだすのも、少し不気味です。


 それにまだ、こちらの言葉を理解できていません。時々、日本語らしき言葉が混じるのは何故せしょう。名前など完全に、日本語です。


 こちらの言葉を日本語や英語と比較するのが、理解の早道でしょうか?中学程度の英語力しかありませんが。ちょうど、誰かが部屋に入ってきたので言葉に聞き耳をたてましょう。


「サクラ、hfkrgj;gp:s:・k。」


 お母様でした、ごはんの時間のようです。とすると、今の言葉に「お乳」や「おっぱい」[食事」などの単語が含まれているのでしょうか?


(スキル「言語理解 大陸共通語」が発現しました)


「たくさん飲んでくださいね~。」


 うぉっ?「ふぎゃ?」


「どうしましたか~?おっぱいですよ~。」


 何が、あったのでしょうか?いきなり言葉が解るようになりました。これは、鑑定の時と同じ原理が働いたのでしょうか?とすると・・・


 取り敢えず、お腹の空いた私はおっぱいに、むしゃぶりつきます。



「鑑定」を手に入れた時は、布団の製品タグを探していました。言葉が理解できた時には、前世の言語と比較していました。これは、前世と今世を比較する事で、いろいろなスキルを手に入れる事ができるのでは?


 前世「図書館の魔女」と称された、私の雑学知識が火を噴く時でしょうか?


 言語理解 大陸共通語 Lv1:大陸の共通語が聞き取れる。

            Lv2:大陸の共通語が話せる。

            Lv3:大陸の共通語が読める。

            Lv4:大陸の共通語が書ける。

            Lv5・・・・・

            ・・・・

            ・・

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