4章 クルスの誕生日 前篇
あれから僕は、龍の力を出すのをためらっている。なぜならば、前のように地面を抉えぐり大穴を開けることができるのだから、
僕は、自分に力が無いからと思い城から抜け出して近くの森へ行き、ゴブリンや小動物を倒してきているがその嬉しさからか、城に戻るとマルグレットが起こるので、クルスのところへ抱き着きに行くと、こちらをマルグレットが
いつものように城の書庫の本を読み漁っていると、気になる本を見つけた。その本は「エルフの年齢のとり方」だった。自分の種族である以上知っておいて損はないと思った。僕は、すぐに読んでみた。「何々・・・エルフは、寿命が長すぎるために、そんな概念が存在しないが、エルフ族に聞いたことを平均してまとめると、約1.200歳~5.000歳まで生きる事がある。※あくまで、ハーフエルフの寿命」と書かれていた。僕は
城にこもっていても案が出そうになかったので、城下町へ行くことにした。僕は、やはり今回もみんなに内緒で来た。街の様子もいつもとやはり違う。皆が笑顔でいることが多くなっていることが多く目につく。それを見ていると、「やはりクルスは街の人に好かれているな」と感じることができる。街にせっかく来ているのだから、工房に行って何か作らせてもらえないか頼みに行ってみようと思った。なぜなら、あそこはきれいな
僕は、工房を切り盛りしているレイブと言われる男性に声を掛けた。すると、「なんだい?」と用件を聞かれたので、素直にそのまま話してみた。すると、危ないとか言われると思っていたのだが、あっさりOKが出たのでかなりうれしくなった。それに、作りたいものがたくさん浮かんできた。すっかり忘れていたお金のことを切り出すと、怒られるかと思っていたのだが、「お題は結構だよ」と言われて安心した。
すると、レイブさんが話を切り出してきた。「で、何を作りたいんだ?」と尋ねられた。僕は、季節が夏になってきているので、「できればコップや、お皿が良いのですが。」と言うと、「じゃあ、コップにしてみるか?」と言われた。それを聞いて、僕は、「はい」と元気よく答えておいた。
そして、レイブさんと共に5時間かけやっと納得がいくものが完成した。後は、レイブさんが、いろいろとしてくれて、向こうの世界で言うところの琉球硝子りゅうきゅうがらすのようになっていた。僕は、お礼を言って宮殿に帰ると、僕の部屋にマルグレットがいてびっくりした。とても怒こっているようだった。僕は、事の
修練所につくと、この城を守ってくれている騎士たちが、声を掛けてくれる。「僕は、鍛錬するために来たから、空いている場所を教えてくれないですか?」と聞いてみると、「宿舎の隣が開いております」と言われた。いつもは、いっぱいなのに珍しいと思いつつ、感謝の言葉を言って借りさせてもらうことにした。
僕は、「ここなら多少破壊力の大きな魔法を撃っても大丈夫だろう」と思い、風属性の一番派手な魔法を放つと若干龍の力が、混じっていたようで凄まじい破壊力の風の刃となった。僕が、当たったと思った次の瞬間、すごい音を出して的になっていたサークル上に重ねられている金属が吹き飛んだ。すると、足音がかなり急いでいる感じで近づいてきたのに気づき、早めに自分がやったと報告すると、騎士団長が顔を引きつらせて驚いていた。内心で「まぁ、あの顔も当然だろう」と思っていた。なぜなら、10代の純潔のエルフでも、このような威力を持つ魔法を放ったことなんて、聞いたこともないだろうから当然だ。
僕は、クルスにも、このことを悪い事をしたと思い、しょんぼりしながら言ったら、
「すぐに壊れるようなヤワなものを龍の力が出てきているものに使わせるほうがダメだったのね。今度から、もう少し強度をあげたものを作らせるから、それを使ってちょうだい」と言われすごく晴れやかな気分になった。僕は、「ありがとう、クルス。」と言って、玉座の間を出た。僕は、自分の部屋に向かっている途中にマルグレットにクラリスの居る場所を聞いて向かってみた。僕は、クラリスを捕まえて、話があると言って、自分の部屋に来てもらったというか強制的に連れてきたと言うのが正しい。ここに呼んだのは、クラリスが使っている体の強化の魔法を教えてもらうために呼んだのだ。
部屋に来て速攻この話を持ち出してみたすると、「
時は進みクルスの誕生日の前日がついに来た。僕は、マルグレットに許可を取って今日は朝から、街に明日のパレードの準備の手伝いをしに来た。僕は、この前に硝子細工を作らせてもらったレイブさんのところへ行くと、「此処ここには手伝えることはないから、向こうのパン屋を手伝ったやってくれ」と言われた。僕は、「了解しました。」と言いながら、走っていった。そこには、老夫婦がせっせと頑張って作業を進めていた。僕は、「手伝えることは、ありませんか?」と聞いてみたら、「パンの
お爺さんのところへ行って、「パンの陳列を任されたのですが、持っていくものを教えてもらえませんか?」と言うと、「そのパンと、そのパンを持っていってほしい」と言われたから、「分かりました」と言って、パンを落とさないように細心の注意を払いながら、パンを店頭に並べた。軽いかもと思っていたのだが、想像と違い結構重かったので少しだけ全身を強化しておいた。僕は、終わったので、飾りを取りにお婆さんのところへ行き、飾りを取ったら店の天井や窓にかけていった。お婆さんがこっちを見に来る時にはもう終わっていた。お婆さんはびっくりしていた。暇になったので、「他にやることはありませんか?」と聞くと、「これだけで十分だよ。ありがとう。」と言って、もらえた。そろそろお昼になるので、いったん城に戻ることにした。僕は、城に戻ってクルスとみんなで食事を済ませたあと、クルスが僕の部屋に入ろうとしているのを止とめて、部屋の外を見ると、しょんぼりしながらクルスが自分の部屋にもそっていくのが見えたので、少しクルスの部屋にいてあげると、仕事をせず僕のことをずっとみていたので後にノックして入ってきたマルグレットに見つかり急いで仕事をしているのを見ながら、また街に行ってくるよと言って部屋を出ていこうとすると、クルスが悲惨ひさんな顔をしていたが、見ていないふりをして街に出かけた。僕は、手が足りなそうな場所を探しながら、見つけたら、手伝いを必要としているのならば、手助けをしたりしていたら、あっと言う間に夕方になっていた。改めて街を見回すと、1日でもう完成しているのでびっくりしている。疲れていたのか、城に帰るとご飯を食べてお風呂に入ってベットに入るとすぐに寝てしまった。
そして翌日。
僕は、早起きをし、ベットの近くにある机に誕生日プレゼントと手紙を置いておいた。
(起きた時が楽しみだ。ふふ!)と思っていた。
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