2章 サイクロプスと龍

 あれから、少しの時間がたち、一つの季節が過ぎた頃だった。

 前の狩りが行われてから、2日程度が経ったぐらいのことだ。村の近くで、大型のモンスターが確認された。その知らせを聞いた途端、村のみんなは、近くの王国エリシア王国に、協力を求めることにした。特に、村長や、小さい子どもを持つ人は特にだ。

 モンスターの名前や特徴が書かれた証書が各地に配られた。

 たくさんのモンスターが攻めてると思っていた村長は、1匹と聞いて安心していたようだがその安堵あんどもつかの間、エリシア王国の戦士が、死んだ事が分かって村長は、とても、怯えていた。でも、喜んでいるものもいたそれは、リリアたち僕の班の仲間たちだ、リリアたちが何やら嬉しそうにしていた僕は気づかれないように人込みをかき分けて進んて行くと、ひそひそと、話し声が聞こえてきた。

 内容は、その「モンスターを班のみんなで倒そう」と、いうものだった。僕は、驚いた。王国の戦士が死んだというのに全く動じていないではないか。内心僕は、怖がっていたなぜなら、「みんな」という言葉だ出たから僕もつき合わされてしまうのではないのかということにだ。

 僕は王国の戦士が死んだような敵にたった5歳の子供が勝てるわけがないと思っていたから、その話が出たとたん、リリアたちのところへ行き、止めようとしたが、子供の好奇心とは恐ろしいもので、そのモンスターを見に行くだけだと言って聞かなかった。

 少し家に帰って考えてみることにした。

 僕は、本当は、やる気は、無かったが、班員が、行くと言うのなら班長として、責任が、あるから。

 本当にみんなは、やる気がみなっぎっているようだ。前の狩りで、たくさんの小型モンスターやウサギなどの小動物をしとめたことが、自信となっているみたいだった。

 これは、危ないかもしれないと思う。これは、自信の体験からいえることなのだが、慢心は危険を自身の身に近がづけることになる可能性が高い。

 そして次の日。

 学校でみんなと出会った。昨日の考えたことを話すと、「イリスは心配性だなぁ~」と言われた。自分が死んだと言っても、「こいつイタイやつ」と、見られると思うので、「たぶん言えないだろうな」と、思いました。

 そして、学校が終わってみんなが僕の家に来た。

 そして、エリシア王国の騎士が「モンスターが近くに来ているので村や家から出ないようにしてください」と、言いに来たようだ。その時、隣にいたリリアが目をキラキラと輝かがやかせていた。僕は

 こいつはやばいと思ったなぜなら何かのスイッチが入った目だからだ。

 いつもの目になると何か良からぬことを考えて実行しようとするからだそれが今回は、全員なんて辛すぎる。僕には、これだけの人数をそろえたリリアを止められそうにないと感じた。ので、僕が折れた。

 それから2日が過ぎた日の朝近くの山に朝日がかかったくらいの時刻にリリアたちが「イリス早くいくぞー」と、呼びに来た。

 正直行きたくないが、でも、行かないと何をするのか分かったものではないので、仕方なくついていった。

 そして、前に狩りに授業で行った森を約3キロ程ほど行った山の麓ふもとに差し掛かった時だった、それが姿を見せた。

 巨木をなぎ倒して作ったであろう巨大な棍棒と返り血を浴びたであろう巨大な目が付いた顔。その眼は狂気きょうきに染まっていた。

 僕は、見た瞬間鳥肌が立った。ほかのみんなはなぜか槍や剣を構えようとしていた。正直、次にとる行動は何となくわかったが、それだけはやめてほしいと思いながら、ふと横を見ると、リリアがないいことにきずいた急いで探してみると自分たちのいた場所から約20メートルほどのところにいた横には、リークとエリオットが来ている。そして、「どうせやるんだろうな」と思いながら近ずいたときリークが大きな声で「突撃ー」と叫びながら突っ込んでいった。自分も早くいかないとと、思い走った。

 やはり、遠くから見ていた時よりも、大きく見える様に悲嘆ひたんの声を上げた。内心はすごく怖いこんなことなんでしなければいけないと思っているにも関わらず、足が自然に動き出す。

 どんな間抜けなサイクロプスでも、叫んで近くに行けば気が付く、そして脅しの意味を込めてかサイクロプスは雄たけびを上げ手に持っている棍棒を高く振り上げ投げ、リークに迫っていく、一撃を躱かわすすも二撃目が来たかわせないと判断したのか剣で防ぎに行っただが、底知れぬ怪力のサイクロプスの棍棒の威力が消すことはなかった。

 リークが地面にたたきつけられた。「リーク!」僕は、声を上げた幸い、土がクッションの役割を果たして大きなけがにはならなかったようだ。そのことを見届けると、戦線に復帰した。すぐに起き上がった事を見ると、大したけがもなく、恐怖心が支配している様子でもなかった。

 それ幸いと、僕はサイクロプスに剣で切りかかった。

 しかし、はじかれた。何か手に違和感があった。そして、光る何かが自分のすぐ隣を飛んで行った。剣を見てみると、先が折れて使い物にならなくなっていた。「これはまずい」と思い。剣を捨て魔法攻撃にすることにした。

 サイクロプスがこっちを攻撃することがあるもギリギリで躱かわしていた。長い時間攻撃していたおかげで、サイクロプスの攻撃が緩んできた「いまだ」と、僕が叫び仲間が一斉に切りかかった。そして、一気に畳みかけた。

 そして、何とか負傷していたが、倒すことに成功した。このことは近くの王国にも伝わった村に帰るとお父さんやお母さんや村の人が迎えてくれた。そして、魔力が尽きたのか家に急に帰ると急に眠気が襲ってきた。

 僕が、リークのことを怪我をさせてしまったと自分を責めていると、お父さんに呼ばれた。落ち込んでいる顔で行くと、初めてお父さんに怒られた。「自分を責めるんじゃない。こればかりはどうにもならなかったんだ。しかも、まだ5歳じゃないか。リークにも不注意があっただろうそれを一人で背負い込むのは傲慢ごうまんて、ものだ。少しはみんなのことも信頼し、頼ってやってもいいんじゃないか?」と、いわれた。こんなこと、向こうの世界では言われたことがなかったため気づかないうちに涙が零れてきた。

 そして、数日が経った。

 村が助けを求めた王国から一通の手紙が届いた。その内容は、サイクロプスを倒していた時に指示を送っていたもの1人と、村の村長を城に招待すると書かれたものだった。

 皆もつれていきたかったが、仕方ない。僕と村長が王国から来た馬車で向かうことにした。

 これから行く国の名前はドラゴネットという、大きな国だ。名前からでもわかるように、ドラゴンをシンボルとした国だ。

 一説にはかつて王族はドラゴンと一緒に生活をしていたとも言われている。そんな国の王が小さな村の村長と僕を呼んでいるというのも奇妙だと思いつつも、呼ばれているので行くことにした。

 村から出て2日が経った昼のことだった御者ぎょしゃをしてもらっていた人が、「もうすぐですよ」と言ってきた。

 窓のカーテンを開けると、大きな城壁が見えてきた。思わず僕は興奮した。城下町は活気に溢あふれ大変賑にぎわっていた。大きな道をまっすぐ行くと王城が見えてきた。

 王城に着いた。

 たくさんの兵士やメイドがいた。あたりを見てみると、まさに、豪華絢爛ごうかけんらんという言葉が、とても似合う実用的ではないようなものがたくさんあり驚いた。

 そして、一番奥の玉座の間に通された。すると、宝石がちりばめられた玉座に座っている国王が見えた。

 赤いカーペットの一番端まで歩いて行った。そしてこうべを垂れた。

 すると、女王が「表を上げよ」と、言われたので、頭をあげた。

 すると「ここに呼んだのは自覚はあるだろうが、サイクロプスのことだ。村長は我が国の一部にならないかという用件で読んだのだ」僕は、「なるほど、予想通りだ」と、思った。

 僕は気になったことを聞いてみた。「サイクロプスを倒した時に、指示をしたり、していますが、皆のおかげなんです。」すると「あぁ、聞いているとも。」「じゃあ、なんでと、おもった。」「先に村長と話がしたいので、メイドに部屋を案内させよるわ」と言ってきた。ので「はい」と答えておいた。

 そして、部屋に連れてきてもらった。するとメイドは仕事があると言って部屋から出て行った。近くにあったベッドを見てみるとあっちの世界でも見たことなない天蓋てんがい着きのベッドがあった。家には硬いベッドしかないので、ベッドの柔らかさが気になり、飛び込んだするとシーツはすべすべ枕はふかふか

 毛布は暖かいとてもいい物を使っているなと分かるぐらい気持ちがよかった。

 想定外の柔らかさにあっさりと、眠りに落ちた。夢の中も全身がシルクに包まれたような感覚で眠っていた。はっと、起きたら、2時間ぐらい寝ていたようだ。太陽の位置が少しずれていた。

 そして、数分後メイドが呼びに来てくれた。

 僕はドキドキしながら、再び玉座の間に行くことになった。何をされるのか等色々考えていたら、ついしまった。僕は、また、カーペットの端まで行って頭を下げた。すると、また「表を上げよ」と、言われたので、「はい」と返事をして頭を上げた。

 お主を呼んだのは少し血をもらいたいからなんじゃ」と、言われた。僕は、「は?」と思った。「変なことに使おうと言う訳ではない。いやな、龍の血の濃さを調べたいだけじゃ」と、言われた。僕は驚いた。こんな時代の中に血を調べる事のできる物があったとはと、思い感心してた。メイドが近くからナイフとガラスの瓶を持ってきたので、指を少し切ろうとしたら深く切れたので恥ずかしいと思ったので、「こんなの普通だろ」という顔で、押し通した。

 ローブを着たいかにもっていう人が来て、メイドが持っていた瓶の中身の僕の血が浮き出したすると何か呪文のようなものを言い出した。すごい魔法かと思ってみていると急に自分の血が輝きだした。僕は驚いた。すると国王が「あなたの体のどこかに龍のような痣あざはないかと聞いてきたので、「確かに、龍のような模様の痣がありますけど」言うと、とても驚いていた様子だった。

 あまりにも驚いているので、少し怖くなった。すると、王は少し部屋で「待っていてくれ」と、言った。女王はメイドに部屋に戻らせるように指示をし、戻った。

 外を見て見ると、夜になっていたため、メイドが「夕食をすぐにお持ちいたしますので」と言って足早に部屋を出ていった。

 僕はさっきの女王がなんであんなに驚いていたのか理解できなかった。僕は何かまず自分の言ってきた会話の中から探そうとしたが、血の輝きを見てからのため違うと判断できるといえる。それが、驚いていることならば、僕には全く予想ができない。

 考え込んでいると、さっきのメイドが、ワゴンを運んで料理を並べてくれたそして、「いただきます」と言い食べた。そして、食べ終わると、「ご馳走様」と言って、メイドにお礼を言った。「何かお飲み物を用意しましょうか」と、言われたので、「じゃあ、お茶を」と、言っておいたすると、「かしこまりました」と言って部屋を出ていった。しばらくすると、お茶の入ったティーポッドをワゴンの載せてきてくれた。

 そして、お茶を飲んでいて家のものより遥かに香りがいいことに気が付いた。「以前あっちの世界にいた時、紅茶を沢山たくさん飲んでいるがこんな味は初めてだ」と、思った。

 メイドにお茶のおいしい入れ方を教わろうと聞いてみたら快くいい返事をくれた。部屋で教えてくれるそうだ。「お湯で紅茶をいれる前に、まずポットとカップにお湯を注ぎ、全体を温めておきましょう。次に、

 温めたポットに、ティースプーン1杯(2~3グラム)を1人分として、人数分の茶葉を入れます。そして、

 沸騰したてのお湯を人数分注ぎ、すぐにフタをして蒸らして下さい。大体3~3分半ほど待ったらおいしいお茶ができると思います。」僕は感謝の気持ちを込めて「分かりやすく説明していただいてありがとうございました。大変勉強になりました。」と、言った。そして、メイドはまた仕事に戻っていった。

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