異世界で、現代の知識を使って国を建てる英雄が僕の件?!
十六夜 瑞樹
プロローグ
1章 始まりの物語と・・・
僕は、生前17歳で高校で普段と変わらない生活を送っていた。
僕は、毎日とある女子グループからのいじめを受けていた。
ある日の、下校途中だった、足元に石があるのがわからなかったので、つまずいてこけてしまった。
そこに、大型のトラックが来て、惹かれてしまった。
意識が薄れていくのが分かった。
「大丈夫かい?大じょ・・・ぶ・か」
最初ははっきり聞こえていたトラックのおじさんの声もだんだん聞こえなくなり、次第しだいに瞼が重くなる。
「これが死か」
と思うと不思議とあまり恐怖感は覚えなかった。
なぜなら、毎日のように繰り返し続ける恐怖や絶望感から脱出できると思ったからだ。
そして、完全に瞼を閉じた。
気が付くと、白い部屋に僕はいた。
そこには、天使的な人物と悪魔的な人物がいた。
何やら話し合ってあるようだった。
「ああ、君が次の子だね」
「リストに書いているとおりの顔だぜ。」
僕は、なにの話をしているのかわからず頭の中が?でいっぱいだった。
「ああ済まない君のあとの生活をどこにしようか悩んでいたんだ」
やっと僕は、まともなことが聞けてほっと胸を撫でおろした。
そして、説明を聞きいた。
「つまり僕は、あのトラックに轢かれた後死んだでいいですよね」
「ああ、そうだ」
「そうなんだ、まぁ、良いや」
天使たちは、ぼくの発言に対してたいして驚かなかった。
「最近、いじめで、自殺とかしてくる人とかも多くなったし、もう慣れました。」
最近は、そんなに来るのか。
「そういえば、この世界は、死の世界ですよね。」
「ああ」そう悪魔は、僕の質問に対しての答えを返してきた。
「それにしては、僕の考えていたものと違いますね。」天使がと「言うと?」と、聞き返してきた。
「いやあね、僕の想像では、もっと、混沌に満ちていたり、もっと、神々しいものなのかなぁーと思いましてね。」
「死の世界だからってそんなことは、ないぜ」悪魔が言ってきた。
僕は、ふと疑問に思った「そういえば、自己紹介してませんよね。」
「ホントだな」と、悪魔が言った。
「じゃあ、言い出したのが僕なので、僕から名乗ります。」
「私は、
次に、天使が口を開いた。「私の名は、ファヌエルです。」
「最後は、俺か、俺の名は、ウコバクだ。」
「これからあなたには、神に会ってもらいます。」
僕が何か悪いことをしたのか?と、思いつつ先ほど出現した、光の中に入っていくと、髭を長くした優しそうなおじいさんが豪華絢爛とはまさにこれっといった感じのイスに座っていた。
心の中で「すごいイスだなぁ~」と呟いていたら、神が
「座ってみるか?」ときいてきたので、「あなたは、エスパーかっ!!」と、思った。
「そうそう、自己紹介が遅れたな!儂は、この全世界の最高神をしているものだ」
「あなたの名前は何ですか?」と聞き返すと、
「まぁ、オーディンというのだがな、北欧の神だからか、名乗っても知らぬものがおるし、もうええわと思って今は、神と名乗っておる」
すると、
「オーディン様!!そんな軽々しく名を語ってはなりません」
部屋の隅にいた騎士風のドレスアーマーを着た、女性が言ってきた。
その一言を言うとまた、元の位置に戻っていった。言ってきた時は、びっくりした。何せ、石のように固まっていたのだから。僕は、ここに呼び出されたことの経緯を聞くことにした。
「なぜ、僕をここに呼んだんです?」
「?、聞いておらぬのか?確か、そこの天使にこっちの世界に来た時に、説明するようなことを伝えたはずだが、その様子からするに何も聞いていないようだな。まぁ良いわ、儂が説明してやろうじゃないか」
僕は、ここに来た経緯などを聞くためにさっきの女性が、イスを準備してくれていた。
「ここに呼び出したことの経緯じゃが、お主イジメとやらに、巻き込まれていたようじゃのう?」
「はい、確かにいじめられていました。」
「おぉ即答か!それでだが、その者たちをお主は、どうしたいと思うのじゃ?」
その言葉を聞いて僕は、ちょっと迷った即答とはいかなかった少し考えて、僕は、
「確かに憎いと思ったことは、何度もありました。が、別に死んだから、何かできるとしても、苦しめてやろうとかは、無い訳ではありませんが、したくないです。」
そう言うと神は、「そうか」と言った。
用が済んだと思い帰ろうとすると、
「おい、まだ話は、終わっておらぬ」と、呼び止められた。
「今度の話は、お主の次の転生の場所の決定だ。」
そうか、次の場所に転生させられるのか。
いっそのこと異世界でもいいかもしれないなそんな世界があるのならなと心の中でつぶやきつつ、ひそかに願った。
そして、神が、「どのような世界に転生することを希望する?」と聞いてきた、僕は、淡い期待を胸に「出来ることなら異世界に行ってみたい」と言った。
すると、
「それで、いいのなら後悔すのでないぞ、それと、ほかに、希望は、あるか?」
と聞いてきた。
なぜ僕が、異世界を選んだかというと、あの世界(生前の世界)に希望を見いだせなかったからだ。
ただ、毎日いじめられているような毎日を送っていたような世界になんの希望があるのだろうか?
それを願ってのお願いだったのに、こんな二つ返事で了解されてなんとも言えない気持ちになった。
迷った末、「少し待ってほしいと言った」すると、神は、ゆっくりできる場所を用意してくれた。
僕は、神の「ほかに、希望は、あるか?」と聞いてきたことに、疑問を覚えた。
容姿の話か、育ちの話か分からなかったからだ。
神は、おもむろに立ち上がると、「今日の仕事は、ここまで」と、言った。
僕は、最初この空間に来るとき通ってきたときと同じように、光が出てきたと思ったら、次の瞬間、最初に来た空間に戻されてきた。
僕は、驚きつつ、これからの自分のことを考え出した。
僕は、これからの自分に尋ねるように、考え込んだ。
僕の、夢は、あっちの世界では、いじめにあっていた、それを逆に応用できないか思った。
ならば、一から国を作るために、教養は、そこそこの国で、かつ、異世界、が自分の描く未来にしたいと、思った。
ファヌエルに次は、神に、会えるのは、いつになるのか聞いてみると、「あと、数分で行けるよ」と言われたので、「まじか死の世界スゲー」と思った。
そして、大体3分ぐらいたった時だ。
突然、光が形成された。
そして、先ほどまでいた部屋を後に、神がいる場所に行った。
そして、考えてきたことを、事細かに、言った。
すると、神は、「それは、お前さんにとって、最も勇気がいることかもしれぬが、本当に良いのか?」と聞かれた。その時、僕は、「愚門だ」と思った。
すると神は、すべてを理解したように、小声で、「そうか」と、答え微笑んだ。
僕は、この時を待ち望んだように、歓喜した。
これは、僕のこれからの夢が広がる選択だと思った。
一向に転生に準備に肺らないので、僕は、疑問に思い「あの、神様?、まだですか?」と聞いてみたところ、神は、とある選択に迷っているらしいその内容とは、僕専用のスキルや身体能力の設定を決めかねているらしいのだ。
「自分が決めたいスキルがあるなら」と、聞いてくれたが、僕には想像ができないので、
神は、ぶつぶつと、一人語を言いながら、これでいいかなと、やっと決められた様子だった。
これで良しというと、何かよくわからない言葉で詠唱を唱え始めた。
僕は、神たちにお礼を言い先ほど出現した。魔法陣の中に入っていくと、下に落ちる感覚とともに、深い睡魔に襲われた。その瞬間神が「儂らは、傍観主義じゃが、世界の因果律いんがりつを調整するためにたまに手を下すことがある」と言われた。
これは、忠告までしてくれるなんて、ありがたいと、思った逆に、そこまで、荒んだ(すさんだ)国かとも同時に思った。
脱力感(睡魔)に駆られてベットに倒れこむようにして、はるかかなたの、天空から落ちていくのがわかった。
そして、眠りについた。
僕は、生まれる世界がまだどんなところかは知らないけれど、きっとこの世界を幸せな世界にするんだと、意気込んでいた。
すると、世界は、突然動き出したかのように、回り始めた。
意識が覚醒しそうな中、窓の外から、声をかけられているような感じになって急いで目を覚ますと、傍らに優しそうな女性と男性が泣いていた。
それを見てたぶん自分が生まれたのだと、思った。
だが、すぐに目を閉じてしまった。
とりあえず、自分は、比較的いい場所に生まれたのだと思った。
僕は、途端にうれしくなったそして、神に感謝の言葉を述べた。
そして、僕は、この世界に誕生し、一年が過ぎたようやくこっちの言葉を話せるようになりはじめ、毎日が充実して、楽しくて仕方なかった、後々気が付いたのだが、僕は、ハイエルフだった。
良い、実にいいと思った。
お母さんは、とてもきれいで近所でも明るくて、評判らしい、お父さんは、働き者で、評判がいいらしい。
最初送られてきた時は、因果律の調整が必要ないぐらい荒んだ国かと思いきやそうでは、なかったため、うれしく思った。
僕は、これからが、本当の人生なんだと思い張り切った。
あっちの世界では体験できなかったようなことをひそかに心に誓うのであった。
僕は、この世界についてとても興味や希望が胸の中に起こってとてもうれしく思った。
そして、前世の記憶を持った一人の少年が生まれた。
僕は、これからの人生に対してこのような喜びを感じたのは初めてのことだったと実感した。
現段階での僕のステータス
名前:イリス=ソティル、転生者、5歳、アビリティー:剝奪者(倒した敵に応じ、スキルやアビリティーを剥奪できる)
以上が現段階での僕のステータスだ。
正直言って、剝奪のスキルは、チート級のものなので、これは、やばいスキルを手に入れたと思っていた。
僕はきれいな農村に生まれた。
お母さんとお父さんはエルフだ。
この村にはたくさんのエルフや、竜族がたくさん住んでいる。
僕は5歳になって、学校に通い始めた。当初、この世界に学校という概念が存在していることに驚いた。
発展度は中世のヨーロッパを彷彿ほうふつとさせる建物ばかりなのだが、魔法があることによって、独自の発展を遂げている。
僕のお父さんは、何でも屋みたいなものを生業としている。
なので、村のみんなは僕の顔見知りみたいなものだそのおかげか学校に入学するとき、不安はほぼなかった。
僕は今までと違って、 3歳ごろからあらゆる属性の魔法を使えるようになった。
学校のみんな一番は、1属性や2属性といったところだ。
その中でもリリアという幼馴染の女の子は3属性とかなり多いほうに入るらしい。
この世界には、基本の属性、炎、水、風のほかに木、光、闇、といった感じで、たくさんの属性があり、エルフの中ではかなり、風が多く発現することがある。
僕の場合は、現段階で4属性といった感じで、たくさんの属性の魔法を使うことができ、大人から褒められることもしばしば。
学校の授業では、魔法のほかに、剣術や弓術の訓練をさせられる。これは、自分の身を守るためであり、家族を守るために必要だそう。
この調子で学校に通い始めて1年がたとうとしていたころに、親友と呼べるような友人が3人ほどできた。
エルフのリリア、竜族のリークと竜族のエリオットが仲の良い友達となった。他もそれぞれの中の良いグループになって集まったり、している。
たくさんの生徒が通っているのだが、エルフ族と竜族との対立は、ほぼない。
ここの生徒たちは、皆が優しく接して来るので前の世界よりかなり良い。
そして、念願の狩りの日になった。
みんなの様子はと言うと、近くで、「行くぜー」と張り切っているものや、「怖い」と、おびえているものまでだ。
狩りの際は、班長を決めて、行くことになっていたのだが、この話が出たとたん、同じ班のの中で、リークたちが話し合っているところに行くと、「班長はもちろんイリスだ「よな」と聞こえてきた。
僕のところは、気合いに満ちている。
先生に僕が班長になることを伝えると、さも知っていたかのように「あぁ、わかった」と、二言しか返ってこなかった。
そして、村から、1キロ程はなれた森で狩りは始まった。
いつもは大人しいリリアが張りっきっているのを珍しいと思いながら森を進む一同は小型のウサギを見つけたので、しとめることにした。
僕は小声で「みんな集まってと言って」招集をかけた。作戦の内容を伝えるために集まってもらった。
「だから、リークとエリオットが両方向から挟んで、隠れている僕たちが、しとめる。」みんなが首を縦に振ったので、作戦をスタートの段階に移行することにした。
隠密部隊は、隠れたので、その辺の水たまりを氷に変えてもらい、光の反射を合図にした。
こちらに光が来たので作戦が始まった。
最初にリークとエリオットが側面から「オラー」雄たけびを上げながら突っ込んでいき、僕たちがタイミングを見計らって、木の上からの強襲驚いたウサギは一瞬止まり上を見たがもう遅い。
持っていたナイフを投げ、倒した。
これで、集合場所までみんなとしゃべって帰ることにした。
「いやぁー獲れてよかったよみんなのおかげだよ」すると、リリアが「次はあたしにさせてよ」と言われたので「あぁ、いいさ」と答えた。
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