第二幕:三点

「この事件の謎は3つある」


「3つ」


「ひとつ、動機。ふたつ、最後の事件の経緯。みっつ」


「3つめは分かるよ」


「…」


「そして答えは、たぶんあなたが想像している通りだ」


「…」


「…恥かしいから、声には出さないでくれ」


「いいだろう。ただし2つの謎については語ってもらうぞ」


「わかった…とにかく動機については長くなるぞ」


「かまわない」


「一言で理解してくれるとありがたかったんだがな…。それはではまず、私の原点から話そう」

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