第14話 学園で視る者とは (7)
(ここが模擬戦闘を行う施設ですか)
「あら?貴方はたしか新しい代表の」
スタジアムに入り周りを見渡していると後から入ってきた一人の女性が話しかけてきた、この声は聞き覚えがある、フレイ・アルティア、次の大会で共に戦う一人だ
「昨日ぶりです、フレイさん」
「アイデントから大会の事は聞いたの?」
「はい、私は3vs3のチーム戦に出るそうです」
「なるほどね、じゃあ私やアリスと一緒っていうのもわかってそうね」
「はい」
「それでスタジアムには何をしに?誰かと模擬戦闘でも?」
「いえ、アイデントから同じSSクラスやSクラスの人を見ておくのもいいのでは?と言われたもので」
「なるほどね!それでお目当ての人は見つかった?」
「少し気になっているのは彼ですね」
ルゼはある人物に目をやる
「あぁ咲神さんね」
「ご存じなのですか?」
「もちろん、魔術としてはそこまで有名ではないけど、剣豪としてはかなり有名よ?」
「なるほど、たしかにあの腕はかなりのものでしたね」
「あぁ、そういえば試験の時に見てるんだっけ」
「はい、剣豪として名を残しているのならあの動きも納得ですからね」
「貴方は魔法や魔術の他に何か使ってたりするの?2つ名が神に愛された魔術師だから、聞いただけじゃ魔術のみって感じだけど、私から見た感じそれだけとはとても思えないというか」
「おっ!ルゼ!スタジアムに来てたんだな!」
フレイが話をしているのを遮断するかのようにアリスが横から入ってくる
「アリス...今は私が話しているの」
「ん?いいじゃねぇか減るもんじゃないし、んでなんの話をしてたんだ?」
アリス...ハイドがルゼに話しかける
「咲神永秦に関してのお話をしていました」
「あ~なるほど!」
ルゼはアリスの耳の近くに口をもっていき、小さな声で話しかける
「ハイドでは苦戦していましたが、アリスとしてならどうなんです?」
「ん?戦闘の事なら~...まぁ互角やや上ぐらいじゃないか?」
「ふむ、あの光をまとったアリスでさえ互角に近いと」
「咲神永秦は1vs1に特化した使い手だからな 1vs1に限定するなら格上も食える強さだよ」
「勝負したことはあるんですか?」
「いや?アリスとしてはないな?」
「戦ってみませんか?」
「見たいのか?」
「はい」
「ルゼがやればいいじゃないか」
「前みたいに力を使うのはなるべく避けたいのです」
「はぁ~...しゃーねーな、わかったよ」
「チョット、なにこそこそ話てるの?」
アリスと話しをしているとフレイが横から声をかけてきた
「いえ、アリスが咲神永秦と模擬戦闘をするみたいで」
「へぇ~せっかくだし私も見ていこうかな」
「是非そうしましょう」
そうしてアリスは咲神永秦に模擬戦闘をお願いしにいき
ルゼとフレイは観戦席に移動する
「おーい咲神永秦!!」
「...?」
「俺と模擬戦闘してくれ!」
「貴方は...この学園代表者の一人ですね」
「そうだ!だから断るな!」
「ふむ...いいでしょう、その申し出、受けさせていただきます」
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次回はアリスvs咲神永秦
アリスの状態でさえ1vs1ならばほぼ互角というハイド
ルゼは互角ならば咲神永秦が力をもっと見せてくれると期待しそれを見届けることに
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