第13話 学園で視る者とは (6)

ハイドとの戦闘を終え、ルゼは自身の寮の部屋へと戻る

そしてそのまま眠りについた


そして朝日が昇り、鳥の囀りが聞こえだしたころ

突然扉をたたく音が聞こえてくる


ドンドン


「おーい!ルゼいるんだろ!おーーーい」


「ハイド?...いえ、アリスの方でしょうか」


口調は男みたいだが声が女性、思い当たるのは昨日みた光景


「どうしましたか」


そう言いながらルゼは扉を開ける


「おう!もう朝だぜ!一緒に学園に行こうぜ!」


ルゼは一瞬見間違いかと思った

たしかにアリスは女性だ、昨日は光の魔力を覆っていたため光としての姿を見ただけで実態は見ていない

そして今ルゼの目の前にいるのは、光を覆っていない状態のアリス、

正真正銘の女の子だ。


「ハイド....?その姿で行くのですか?....」


「アイデントも言ってたと思うがなかなか俺はこの姿では学園に行かない、そもそもこれはもう一つの姿に過ぎないからな、実際の本体はハイドとしての俺、でも学園代表者として選ばれちまったのがアリスとしての俺だから、時々はアリスとして学園に行かなくちゃならないんだ、アリスとしていってる間はハイドはお休みだ」


「はぁ。。。」


「だから次の大会が終われば代表を降りて、ハイドとして学園に行くことになる、面倒だしな」


「はぁ...そうですか...ですがアイデントは気づいてるんじゃないですか?ハイド=アリスと」


「あぁ、ルゼと同じさ、ルゼの前に一度アイデントにも喧嘩を売ってたからな」


「なるほど」


「まぁとにかく行こうぜ!」


そしてルゼはアリスとしてのハイドと共に学園に向かう




「おはようございますルゼさん、アリスさん」


そういって出迎えてくれたのはアイデント


「おはようございます、大会の詳細を教えていただきたく参りました」


「アリスさんと一緒とは珍しいですね」


「アイデント隠す必要はない、ルゼはもう全部しってるよ」


「なるほど、そうだったのですか、ではルゼさん詳細をおはなしします 」


そういうとアイデントは椅子に座り近くにあるビジョンを起動した


「次の大会での競技は3つ」


「1つ、宝探し、広いMAPに宝が一つ隠されるので、それを見つけ出し自陣に持ち帰ること、無論奪う事も有りです」


「2つ、3vs3vs3のチームバトル これはシンプルですね、代表3人と相手代表の3人が戦い、先に3人を戦闘不能にした方が勝ちです」


「3つ、これが一番厄介かと思われます、天使や悪魔、時には神を顕現させ、その天使や悪魔や神を相手に長く生存できた方が勝ちというものです、長く生存が目標なので、相手を倒してしまうのは禁止されています」


「競技としての説明は以上になります」


「なるほど、それで私は何にでるのでしょうか」


「私としては戦闘面に期待をしているルゼさんには2つ目の競技に出ていただきたいとおもっています」


「なるほど、私はそれで構いませんよ」


「ありがとうございます、一緒に出ていただくメンバーはフレイさんとアリスさんになります」


「よろしくな!ルゼ!」


「はい」


「フレイさんもルゼさんと同じく神の二つ名を持つ実力者ですので、お時間があればお手合わせするのもいいかと思いますよ」


「そうですね、機会があればおねがいしたいとおもいます 」


「日時や時間はまだかなり先ですので、それまではほかの代表者をもっと知る時間に使うのもいいかとおもわれます。

もしくは、同じSSクラスの人やSクラスの人の戦いを見るのもいいと思われます」


「見れるのですか?」


「はい、模擬戦闘は自身と相手の許可があれば、いつでも行う事ができますので、模擬戦闘専用の施設にいけば見れると思いますよ」


「なるほど、では時間もありますし、少し見に行くことにします」



こうしてルゼは模擬戦スタジアムに向かう


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時間はある意味のリベンジマッチになるかも?



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