キホンは大切
「いらっしゃい、剛司君」
「友恵さん!」
光と別れた剛司は、青羽達のいるプレハブ小屋に顔を出した。事前に到着時間を知らせていた剛司は、目の前に友恵の姿を確認すると、駆け寄って真っ先に頭を下げた。
「本当にありがとうございました」
「いいのよ。それより、やったわね」
「はい。羽田さんの教えのお蔭です。手配していただき、本当にありがとうございます」
剛司は友恵に頭を下げた。友恵がいなかったら本当に駄目だったと剛司は思う。
「源さん呼んでくるから、座って待ってて」
そう告げた友恵が奥の部屋に消えていく。剛司は席に座り青羽を待つ。
「わかった。行くって」
青羽の声が聞こえ、剛司は視線を向ける。友恵に背中を押されながら、青羽が姿を現した。
「青羽さん」
「よ、よう……剛司君」
「この間はすみませんでした」
知らなかったとはいえ青羽の
「いや……俺も悪かった。いきなり声を荒げて。大人げなかった」
頭をかく青羽も渋々と頭を下げる。何となく空気が重い気がした。青羽にいつものユーモアさがないせいか、剛司もどう接するべきかわからなくなる。
「はい、仲直りってことで。早速向かいましょう」
そんな空気を吹き飛ばしてくれたのは友恵だった。剛司と青羽に笑みを見せた友恵は続けて話す。
「今日から月末まで体験はお休みしたから。みっちり源さんにしごいてもらいなさい」
「お休みって……大丈夫なんですか?」
「大丈夫よ。パラグライダーって案外儲けられるから」
さらっと金銭事情を漏らした友恵は、特に気に留めることもなく車へと向かっていく。その後ろを追いかけるように剛司も歩き出した。
「剛司君」
青羽に話しかけられた剛司は歩みを止める。
「身長と体重、ウエストサイズを計らせてくれ」
「はい。わかりました」
青羽と一緒に一旦プレハブ小屋へと剛司は戻った。青羽はそのまま奥の部屋に入っていく。剛司もその後に続いて入る。
目の前の光景に剛司は目を奪われた。そこにはたくさんのハーネスをはじめ、ヘルメットやキャノピーといった、パラグライダーで使用する機材がたくさん置いてあった。
「剛司君に適したサイズを選んでおこうと思って」
「あの、サイズってどうして測るんですか?」
「そりゃ、自分に合ったサイズの道具を使用しないと危ないからだ」
「でも、体験の時ってサイズ測りませんでしたよね?」
体験した時のことを思い出しても、皆同じハーネスを使っていたと剛司は思う。
「そうだな。体験用のハーネスはその人に合わせて調節できるようになってるんだ。今回剛司君はインストラクター側として乗る。本来であれば自分用のハーネスを買って、操縦に支障がなく、快適な道具で飛ぶのが基本になる。でも、今回はそんな暇ないからな。ここにある機材の中から剛司君が使う道具を決めて、本番までに慣れてもらおうと思ってる」
「そうなんですね。わかりました」
青羽のわかりやすい説明に剛司は何度も頷く。体験側とインストラクター側では道具の違いがある。羽田の元で習わなかったこともあると知り、剛司は気を引き締めた。
青羽にハーネスを選んでもらった剛司は、それを手に友恵の待つ車へと向かった。
「さあ、乗って乗って」
「と、友恵さんが運転するんですか?」
「そうよ。源さん、こう見えて車の免許持ってないのよ」
意外な事実に剛司は思わず拍子抜けする。運転席に座る友恵が格好良く見えた。
「すまん。待たせたな」
青羽がその他の道具一式を持ってきてくれる。それを後部座席に置く。
「お待たせ。それじゃ、行こうか」
剛司は後部座席の空いているスペースに座った。青羽が助手席に乗り込むと、勢いよく友恵が車を走らせる。
「今日は体験の場所とは違うところに行くわよ」
「どんな場所なんですか?」
剛司はタンデムフライトをした場所で習うと思っていた。友恵はバックミラーで剛司の表情を確認してから笑みを浮かべた。
「ちょっと広い丘かな。ミニ体験はそこでやってるの。今日は基本を中心に源さんに教えてもらいましょう」
友恵は楽しそうに会話を進める。まるで自分が教えるかのように、張り切っているのがわかる。そんな友恵と打って変わり、実際に剛司が教わる相手である青羽はとても静かだった。いつも元気な青羽が今日は少しおかしい。剛司は青羽のことが気になって仕方がなかった。
目的の丘に着いた剛司はその風景に見とれていた。目の前に広がる丘陵地帯が剛司の脳を刺激する。普段見なれない景色を地上から見るだけでも、剛司は高揚感を抑えきれそうになかった。
この景色を空から俯瞰できる。そう思うだけで、剛司は体験の時の記憶を思い出さずにはいられなかった。
「さあ、始めようか」
青羽のかけ声に剛司は気を引き締める。ついに実技の指導が始まる。
「まずは目の前に広げられた道具を見てほしい」
フライトの際に使用する道具一式が、剛司の目の前に広げられていた。
「まずは簡単なおさらいってことで。羽田の元で習ったと思うから、軽い確認テストだと思ってくれ」
青羽はそう告げ、パラグライダーの翼と呼ばれる部分を指さした。
「この特殊なナイロンでできた部分の名称は?」
「キャノピーです」
剛司は淡々と答える。その後も青羽は次々と道具を指さしていく。羽田から習ったことを思い出しながら、剛司も次々と答えて言った。
飛行中にパラグライダーを操縦するブレークコード、キャノピー最前列から伸びるラインをまとめたベルトであるフロントライザー、パラグライダーとハーネスを繋ぐ金具であるカラビナ。どれもパラグライダーを行う上で欠かせないものだ。
「よし。それじゃ、次はフライト前に必ずやらないといけないことを教えるからな」
青羽はそう言うと機体の取り扱いについての説明をしてくれた。
まずキャノピーを広げることから始める。ほとんどの場合は畳んであるパラグライダーを開くところから始めるので、キャノピーを伸ばして扇形に広げる。このときにライザーが出ているほうが風に向かうようにする。また、キャノピー内に空気を取り入れる口(エアーインテイク)となっている側を風下側に向けて地面に置く。この時にキャノピーが傷ついたりしていないかの確認をすることも大切となる。次に行うのはラインチェック。キャノピーを綺麗に広げたら、左右のライザーをそれぞれ持ち上げて、サスペンションラインの絡みや捻じれがないことを確認する。ここで少し厄介なのがブレークコード。ブレークコードはサスペンションラインの下になるので確認しにくいが、少し外側に出して確認作業を行うとやりやすくなる。パラグライダーのラインチェックはとても重要で、ラインの絡みがあると実際のフライトで飛ぶことができなくなってしまう。もし気づかずにフライトに挑んでしまうと、危険な目に遭うことになる。なのでフライト前には必ず確認作業を行う。
「このラインチェックは、複数の目でやることが好ましいんだ」
青羽は自らラインのチェックを行った後、友恵に視線を向けた。それに応えるように友恵もラインの確認を行う。
「問題なし」
友恵の声に青羽は頷く。剛司もダブルチェックの重要性は羽田から聞いていた。パラグライダーは安全性が売りのスカイスポーツ。その安全性を担っているのは、インストラクターの目なのだ。なので一人より二人。二人より三人とできるだけ多くの目で見た方がより安全となる。
次にハーネスの装着。青羽は自ら装備して剛司に説明する。タンデム体験をした時にある程度の準備について剛司は学んでいた。ヘルメットの装着、ハーネスの装着等、青羽の説明を復習と思いながら頭に入れる。
「次はパラグライダーとハーネスを接続する」
青羽はそう告げるとパラグライダーの正面に立ち、左右それぞれのライザーとハーネスを固定した。固定にはカラビナを使用する。しっかりときつく締まっているのを、青羽は何度も確かめていた。
剛司は青羽の動作一つ一つに目を凝らした。いずれ自分が青羽と同じことをやる。そう思うと身が引き締まる思いだった。
「ここで注意することは、ライザーが捻じれたり前後逆になってたりしないことだ。ライザーの向きを確認した後、肩に背負うようにライザーを乗せて、カラビナで固定すると間違えにくいぞ」
青羽は言葉通り行動でも剛司に見せてくれた。青羽の丁寧な説明が、剛司の脳に知識となって蓄えられる。
「接続が終わったら、ここでもう一度ヘルメットの締まり具合、チェストベルト等のベルトの締まり具合の確認を忘れずに。ラインのチェックももう一度行うことが大切だ」
事故につながりそうなポイントを、繰り返し青羽が口にする。その表情は真剣そのものだった。体験の時とは違う青羽の空気に、剛司は息を飲む。
「次はいよいよテイクオフ前の動作。説明しながら動作を進めるからしっかりと聞くように」
「はい」
剛司が体験の時にやったことは、ひたすら走ることだけだった。今から目の前で繰り広げられるのは、剛司の後ろで青羽が実際に行っていたこと。後に剛司自身が行う動作となる。剛司は青羽にしっかりと視線を向ける。
キャノピーのエアーインテイクに空気を入れ、頭上に立ち上げる動作をライズアップという。このライズアップを行い、助走を加えてあげることにより足が地面から離れ、空を飛ぶことができるようになる。ライズアップは主に四つの動作に分けることができる。一つ目の動作はセッティング。ここでのポイントはなんといってもラインチェックだ。先程から何度も出てくるラインチェックが、ここでも重要な役割を担っている。もし確認を怠るとサスペンションラインやブレークコードが地面に引っかかったり、ラインが絡んでいたりしたら、綺麗にキャノピーが立ち上がらないことがある。なので走り出す前にはサブの人や自分の目でもう一度ラインチェックを行ってから助走に入るのが大切になってくる。次に二つ目の動作である立ち上げと助走。フロントライザーとブレークコードを手に持ち、立つ位置はキャノピーの中心が基本の位置となる。
「ここまできたら、後は一気に丘を駆け下りて地面から足が離れるのを待つ。一回見ててくれ」
青羽はそう告げると目の前を見つめた。そして青羽が軽く走りだす。瞬間、先程まで地面に置かれていたキャノピーが徐々に上空へと上がっていった。青羽は真上を向きキャノピーの位置を確認する。頭上に真っ直ぐ上がったことを確認した青羽は一気に加速した。全力で走り出した青羽の足が地面から徐々に離れていき、ついに青羽は空中に浮遊した。上空に浮いた青羽は少しの間、浮遊を続けた。そして地面が徐々に近づいてきた頃を見計らって、青羽はランディング体制に入る。地面に足がつき、無事に青羽のフライトが終わった。
「どうだった? 源さんのフライト」
剛司の横に来ていた友恵が肩に手を置いてきた。剛司は友恵に向かって言う。
「すごかったです。一つ一つの動作が的確で。まだ頭に上手く入ってないんですけど、安定していたことはわかりました」
「そうね。源さんのフライトはいつも粗さがないの。見た目や対応は適当な感じだけど、パラグライダーに関しては真面目で。気さくな雰囲気もあるし、インストラクターとして最高の人材、先生なのよね」
「当然だろ」
振り向くと青羽が丘を登り、剛司達の元へと戻ってきていた。キャノピーを丸め、肩に担いでいる。
「さあ、剛司君。さっきのフライトを今度はやってみるんだ」
「えっ! もうやるんですか?」
「当然だ。実際に今やったのは初歩の初歩。ミニ体験でもやってる内容だから、正直誰にでもできる。だからとりあえず助走前の所までやってみてくれ」
青羽の声に頷いた剛司は、テイクオフポイントとなる場所に機材を広げ、準備に取り掛かる。
先程の青羽の説明を思い出しながら剛司は一つ一つこなしていく。まずはキャノピーを広げる。そしてラインチェックを行う。ブレークコードが見えにくかったので、少し外側に出して再度確認。その後剛司は自らのサイズに適したハーネスを装着し、ヘルメットをかぶり、手袋を身に着ける。次はパラグライダーとハーネスの接続。先程の青羽の真似をするように、剛司はカラビナを手に持ち、左右のライザーとハーネスを接続させる。
剛司は青羽を一瞥した。青羽は頷くだけで特に何も言ってこなかった。それを問題なしと受け取った剛司は次の動作に移る。次はテイクオフ前の動作。剛司はセッティングの動きに入る。もう一度ラインの捻じれや絡みがないか確認する。特に問題がなかったので立ち上げ動作に移る。剛司はライザーとブレークコードを手に持ってキャノピーの真ん中に立った。
「はい、そこまで」
パンっと手を鳴らした青羽が剛司に近づいてくる。
「ほとんどできていたけど、一つできていなかったことがあった。わかるか?」
剛司は青羽の指摘の答えを考える。しかし何ができていないのかわからなかった。
「わからないです」
剛司は青羽に告げる。青羽は渋面を作るも、直ぐに表情を緩めた。
「そうか。気をつけろ。答えはダブルチェックだ」
「あっ」
青羽に言われて剛司はようやくできていなかったことを思い出す。
青羽に視線を向けた時に気づくべきだったと剛司は後悔を覚える。青羽は確かに言っていた。一人の目より二人の目と。事故を防ぐために必要なことだと。
「今は練習だからいいけど……っと言おうと思ったけどやっぱり駄目だ。練習だからと言って気を緩めてはいけない。本番と思って臨んでほしい」
「わかりました」
剛司の返事を聞いた青羽は笑みを見せる。悪い所をこうして指摘してもらえると、次に生かせる。失敗は成功のもと。青羽の教えを剛司はどんどん吸収していく。
「これから飛ぶわけだけど、立ち上げと助走について補足説明する。走るとき、最初は走るよりも前に体重をかけるイメージを持つことが大事だ。正面に身体を向けたまま、腕を後ろに伸ばして前に体重をかける。そして左右のライザーを均等に引っ張る。慣れないと重く感じるかもしれないけど、手で引かないで体重移動で引っ張っていく。それと足の前進力を上手く使えば、キャノピーは勝手に上がってくれるはずだ」
青羽の説明に剛司は頷く。先程説明されなかった所に対する理解が深まる。まるで穴の開いたパズルを埋めるように一つ一つピースがはまっていく。
「助走は、キャノピーが頭上に上がるまでは体重移動に任せること。そしてここからが三つ目の動作となる、キャノピーの確認。言葉の通り、頭上にキャノピーが綺麗に上がるのを確認する。頭上に上がったら、握っているライザーを離すこと。ブレークコードは離さずに、肘を曲げて拳を肩の位置に保つこと。そして立ち上げの際に走ってきたスピードは緩めず、後はひたすら駆け下りる。ここからが四つ目の動作、テイクオフのための加速だ。タンデム体験の時に剛司君にもやってもらったけど、ひたすら足を動かして速度をつけること。身体が浮く感覚があるけど、タンデムの時と同じでひたすら走るのが大切。前傾姿勢気味でも問題はない。ここまでがライズアップの動作になる。一気に説明したけど大丈夫か?」
「はい。問題ないです」
青羽の説明は的確だった。学科で習った羽田の方で苦しんだ経験があった剛司は、すんなりと青羽の説明が頭に入っていた。
「そうか。それじゃ、最後の説明だ。ランディングについて。今回は軽く浮いて直ぐにランディングに入ってもらう。ランディングの際にやることは手に持っているブレークコードを引くこと。引き方は色々あるけど、今回は腰の辺りまで引いてくれ。そうすることによりキャノピーに潰れが生じて高度が下がることになるから。地面に足が着きそうになったら、タンデム体験の時と同じように足を動かす」
青羽はそう告げると、剛司から少し離れた場所に移動する。
「最初は俺もフォローするから。もし危なかったら俺がストップと声をかける。言われたら直ぐに走るのをやめてくれ」
「はい。わかりました」
剛司は前を見据える。タンデム体験の時よりも怖さはなかった。小高い丘の上にいるだけで、遠くには青羽が先程着陸した場所が目視できているから。
剛司は目をつぶって深呼吸した。先程青羽に受けた説明を脳内で何度も繰り返す。イメージはしっかりとできていた。
「そろそろ行くぞ」
青羽の声に剛司は頷く。
「よし、走って」
青羽の合図と共に剛司は足を動かした。青羽のアドバイス通り体重を前にかける。剛司は上空を見上げた。キャノピーがゆっくりと上がってくるのがわかる。腕にとてつもない負担がかかっているのがわかった。ライザーを均等に引っ張ることを意識しつつ、キャノピーをコントロールする。剛司はバランスの取れたキャノピーを見て、体重移動と足を動かすことに専念する。すると腕の負担が軽くなった。そして一気に剛司の真上にキャノピーが来る。
「ライザー離して走る!」
剛司の真横で青羽が声を放った。剛司はその声に応じて手からライザーを離す。先程までの重さがなくなり、手にはブレークコードのみとなる。少し前傾姿勢をとり加速させる。
すると突然身体がふわっと浮く感覚に剛司は出会う。あの時、タンデム体験で感じたのと同じ感覚。身体が浮いて鳥のように空を飛ぶ。剛司の目線に遠くの山々が映し出される。
剛司はようやく浮くことに成功した。
「すごい。すごいや、これ」
剛司は声に出して叫んでいた。
今、自分はタンデム体験の時と同じように空を飛んでいる。しかも自分一人の力でだ。初めて味わう気持ちに剛司の興奮は冷めない。
「いいぞ。ブレークコード引いて」
青羽の声が剛司の耳に届いた。徐々に地面に近づいているのが剛司の目からも見える。剛司はブレークコードを腰の辺りまで下ろす。キャノピーが潰れ、一気に地面が近づく。後はランディング。剛司は足を動かす。軽かった足に軽い衝撃が走る。地面を噛みしめた両足に重さを感じる。暫く走った剛司はやがて静止した。キャノピーがゆっくりと地面に落ちる。
振り向くと青羽が駆け寄ってくるのが見えた。
「や、やったな」
青羽は膝に手をあてて肩で息をする。
「はい。気持ちよかったです」
「そうだろ。だからパラグライダーはやめられないんだよ」
青羽は笑みを見せると、キャノピーをたたみ始める。剛司もカラビナを外して青羽を手伝う。
「今のフライトはかなりよかった。一回目にしてはできすぎってところだな。とりあえず後二〇本は行うからな」
「に、二〇本ですか!?」
「当然だ。資格試験なんて今のレベル以上の場所でもっと飛ぶ。とりあえず今日は、この基本動作を身体にしみこむまで行うことが最低目標。他にもやってもらいたいことがあるから」
青羽は笑みを見せると丘を登り始めた。剛司も機材を抱えて青羽の後に続く。
青羽にいつもの元気が戻ってきたことに剛司は気づいた。車中ではどこか暗かった青羽が、少年のように明るくなっている。パラグライダーには見えない力でもあるのではないかと思わせるくらいだ。
もし憧もパラグライダーをすれば、青羽のように何か力をもらえるのかもしれない。それが空を飛ぶことに繋がったら。
剛司はそうなることに期待を募らせた。
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