マリーの音

マリーは僕の鼻先で

いじらしく首を傾げて

アンドロイドの横で

幼気な笑顔を

蝶々のようにヒラヒラ


奪えるほど強くはないんだ

黙って見ていられるほど

なにも無いわけでもないんだ

マリー 明日海に行こう


このまま君を突き落としたら

水に消えて全てが終わる

なにも知らないアンドロイドは

僕を疑って筺のように


マリー 残念だけれど

君とはしばらく会えないんだ

大丈夫だよしばらくだよ

アンドロイドと

仲良く笑っててよ


過ちほど暗くはないんだ

このまま傍にいられるほど

僕は綺麗じゃないんだ

マリー マリー 明日僕は消える


マリー マリー

罪深い痛い気な笑顔

マリー マリー

内緒だよ 好きな人が他に‥‥

マリー マリー

これを言い訳に‥‥

マリー マリー

きっと嘘じゃないんだ‥‥多分‥‥多分。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

楽園に行こう 薬剤師 @aiou1991

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ