表側と裏側。そして戦場へ。
遊びで戦い始めたのはいいものの、暫くの間は右も左もわからなければ、どうしたらいいのかすらわからなかった。それでもランダムで味方になった強い人と一緒に戦って、その強さを目の当たりにした時は普通に憧れもしたし、普通に参考になるとも思った。そんなことをたまに思いながら、毎日毎日勝ったり負けたりして、割りと気楽に過ごしてた。
ある程度月日が経つにつれ、ようやくこれで渡り合えるんじゃないかなって思うほどに強くなったと思ったとき、私にとっての転機が訪れた。チームへのお誘いである。
なるほど今まで私が過ごしていたのは、いわゆるお気楽の集まりで、普通に遊び場を遊び場として楽しめる表側に過ぎなかったのかと思った。というのも、予習程度に週1回行われてきたチームトーナメント戦の戦いを見せてもらったとき、それまで私が遊んできた遊びとは、強さも、戦い方も、何もかもが桁違いだと思い知らされたからである。
それが、私が遊び場の裏側…強さを純粋に求め、勝ち上がり、頂点に立つ戦いを知った瞬間だった。そしてここでまず1歩、大きく足を踏み外してしまったのである。
そう、私はここで勝ちたいと思ってしまった。そして勝ち上がるためのチームからもスカウトが来てしまった。恐れよりも好奇心、向上心、何より欲求が勝ってしまった。
それでも少しは考えたのだが、結局スカウトに参加の返事をして、トーナメント戦に参戦することにした。リーダーいわく、初めて立ち上げたチームであってこれが初参戦でもあるから、そんなに気構えなくてもいいと言っていた。
けれどやるからには勝ちたいと言うのは同じだったようで、当時のメンバーは全員ヤル気があった。
結局試合直前までお気楽で、普段通り遊んでいる感じだったのは当のリーダーだったのだが、いざ戦ったあとにその認識を改めることになる。
…話がいちいち長いと思われると思うけど、まだこれでも多くて6分の1程度しか語れてない。聞いてもいいというなら、どうか気長に付き合って欲しい。
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