女は銃を手に戦った。
遊び場
そもそもどうしてこうなってしまったのか、語り始めたらキリがなくなってしまう。ので、私がどうして今のようになってしまったのか、その主な原因だけを話すことにしよう。
そういえば、まだ私自身の名前を名乗っていなかった。これは大変失礼をした。
私の名前は、永遠子=ハルトマン。よく「えいえんこ」と知ってか知らずか間違えられることが多いのだが、こう書いて「とわこ」と読む。聞くだけなら至って普通の名前なのだが、漢字にした途端に読みづらくなるのだから不自由だ。
…閑話休題。さて…結局どうしてこんなことになったのかについて。一言で言うと、あまりにも求めすぎてしまったから、と言える。
なに?こんな独り言にはついていけないだって?まぁそう思うなら切り上げてもっと面白い話をする人のところに行ってくれて構わない。退屈な時間ほど無駄に思えるものはないから。でももしこのまま聞いてくれるのであれば、このまま私の独り語りを聞いてほしい。
本当に、はじめはただの好奇心だった。楽しそうに戦ってるな、私もあんな風に、一緒に戦えたらな。本当にただそれだけだった。嘘じゃない。
でも、普通の人である私が、いくらルールが決められた遊び場である程度対等になっているとは言え、いわゆる魔法使いや神様と渡り合うには素手じゃ無理がある。
そこで私は、割りと腕に自信のあった銃を使うことにした。銃なら訓練次第でちゃんとうまく扱えるようになるし、いくらでも、成長できるだけ応えてくれるから。
とは言っても銃には色んな種類がある。でも最初はそんなに深く考えず、単純に好みであるサブマシンガンとハンドガンを持って、遊び場で戦うことにした。
でも、今思い返しても。あの時の楽しみが今の思い出に、しかもあまり楽しくない思い出につながるとは…考えられるわけないよね。
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