文)No.65「タイ語は難しい?」

タイの母国語は、当然、タイ語—————。


アラビア語ほどではないが、なんだかマンガチックなあの文字。

タイ語の「読み・書き・会話」で、一番難しいと思うのは、やはり会話だろうか。それは「四音」と呼ばれる、声調と子音の発音の難しさだろう。


 日本語にはない「音」があるから、そりゃ無理だわね。米語でもそうなんだけど、やはりネイティブの「音」というのは幼児の頃から、耳と舌(喉)を鍛えないと本当の音は身につかないのだろう。


 よって、我々日本人が成人して後、タイ語を習得した場合もまた同じで

かなり意識してその音の発音をしないと「通じない」。


タイにやって来た「日本人駐在員」も少なからず、最初はタイ語を勉強しようとするのだが、この壁に突き当たりやがて諦めてしまう。

 そう、「なんちゃってタイ語」でもなんとか生活できるし、通訳もいるわけだから、さほど問題はないからだ。


ウルトラマン——————


 日本の特撮のヒーローだね。こちらタイでも子供達の人気は凄い。


このウルトラマン。

タイ人が発音すると(タイ語で言うと)どうなるか。


我々、日本人の耳にはこう聞こえる—————うんたまん


 これに似た例でもう一つ


グリーン—————— 緑のグリーン


 これは、     ギィーン————、って聞こえる。


「聞こえる」ってとこがポイントですね。あくまで日本人の耳はそう聞こえるだけで、その国の母国語では他の音として「聞こえている」のだ。


 日本人が「言う、聞く」の「r」や「l」の音は、「欠落」して「聞こえる」と解釈していい。(あくまでも解釈論だが)


 つまりは、日本語には子音が二文字以上重なった場合でも子音の後に必ず母音が付いてまわるから、違って聞こえるのだ。


さっきの、ウルトラマンの「ル」の発音だけど、「るu」って「u」という母音をつけて発音するが、タイ語や米語はそうはしない。よって「ル」と「ト」という子音が二つ重なると、前の「ル」は欠落したように、発音せざるを得ない————ってのが日本語ちっくな解釈です。


 この原則は米語の会話にも応用できると思います。


 小生も、最初の3年ほどは、よくタイ語を勉強しましたが、今じゃ全くやる気なし(笑)

 でも、この国でそれなりに腰据えて働こうと思うなら、英語じゃなくタイ語は必須です。

 こっちに来て、働こうと思う諸兄はまず、タイ語の習得をしてから来るのがベストでしょう。でなきゃ、ロクな仕事ないっすよ。



 タイ人は、ヨーグルトが好きだ。店にもいろんな種類のヨーグルトが販売されている。


 で、その発音は(聞こえるのは)————————よーごと   デス(笑)


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【古都水没】

“微笑みの国”——タイ王国で2011年に発生した巨大洪水と戦った日本人たちの100日の記録

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