食)No.34「タイ飯」ー至高のカオマンガイ

 タイ飯は、美味いのか?————。


 タイ料理は、世界三大料理に挙げられるほど、有名ではある。一般的にタイ飯は辛くて、臭い……、ってのが私の十年の経験からそう言える。


 ただ、その辛さや、臭さがたまらん、という御仁は少なくなくて、ハマる人はハマるのだ。


 タイに来て(居て)、タイ飯食えないのは、ある意味かなり不経済である。いくら高いタイ飯食っても、日本食を食う(タイで)よりかは半分以下の食費で済むのであるから、食える人はタイに向いているのかもしれない。


 かく言う、私は ダメ だ———。


 しかし、そんな私でも、「美味い」と思えるタイ飯がある。


【カオマンガイ】——チキンライス である。


 これは、もともと中華系の食い物で、シンガポールでも「チキンライス」としてその地位は高く有名だ。


 タイにも、「カオマンガイ」専門店や屋台は星の数ほどある。

 そんな中で、誰しもお気に入りの「店」を一軒や二軒、抱えている。


 私も、職場近くの屋台がお気に入りだ。

 ここのは、至高の味だ、と私は思っている。だからあまり人には教えたくない(笑)


 このカオマンガイの生命線は何か——、と言えば、蒸し(茹で)チキンの新鮮さというか、歯ごたえじゃないかと思う(もちろん、うっすらと味付けはされているが、その調理時間に秘伝があるのではないかと、思う)


 鶏のだし汁で固めに炊いたタイ飯に、ジューシーな鶏肉を乗せただけのこの料理だが、きっと奥は深いのだと思う。


 簡単に出来るので、タイ人もすぐ、「カオマンガイ」の屋台を始めるけど、売れる店は、やはり味が違う。


 私はこの「カオマンガイ」と「カオパット(焼き飯)」だけは、食える。あとのタイ飯は、殆どがムリっ。

 そんなこんなで、週に一回は、必ず食べているのが、この「カオマンガイ」。


 タイに来たら、一度、旅本とかに出てるお店で食してくだされ。日本でもタイ飯屋さんで売ってるけど、やはり、汗かきかき、屋台で食うそれは、格別に美味いと思いますよ。


 そういえば、五月って、東京でも大阪でも「タイフェスティバル」がありますよね。なんで、あんなに人気あるんだろうって、思うほどの人出です。


 タイ飯が好きな日本人、多いのですね———、ああぁーー羨ましい。



【駐在員心得】


 お気に入りの、タイ屋台飯屋の二、三軒は抱えておく事。

 日本食の外食ばかりだと飽きるし、第一に不経済なんで。

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