第五話 ボッチ、決断する②




 ――いじめのきっかけは些細な物だった――

 

 

 

 小学校6年生のころ、僕は体育のドッチボールで、ヘマをやらかしてしまった。

 北田の顔面にボールを当ててしまったのだ。

 もちろん、わざとじゃなかった。でも、それが引き金となった。


 6年生以前も、悪口など言われる事もあったが、それよりも、もっとひどくなった。

 悪口や陰口は当たり前、歩いてるだけで殴られる、

 物は頻繁に隠される……最悪だった。

 おまけに先生もまともに取り合ってくれない。


 後に理由を調べたらどうやらあいつは金持ちの家で、父親がある程度偉い人だったらしい。

 それを良い事にあいつはそれを盾に幅を利かせていた。

 僕は、そんな事で何年もいじめられる事になった。


 母親に言うとしたが、父親が亡くなったり、色々忙しく、言う機会が無かった。

 それに僕は、家族に心配をかけたくなくて、そのまま黙ってしまった……。


 中学時代も、いじめられた。暴言はもちろん、暴力も酷くなった。

 家族に相談しようとしたが、家族は何も知らないがために僕に学校の事――勉強やテストの件など――の文句をグチグチ言い僕は反発。思春期の事もあって一人で閉じこもってしまった。


 ――二次元にのめり込もうとした。現実がただ迫ってきただけだった――

 

 ――自殺も考えた。怖くて出来なかった――




 ――そのころだった。僕に、気にかけてくれる女の子が現れたのは――




 その子はいつも、僕を気にかけてくれた。

 いじめられた時はいつも僕に、寄り添ってくれた。他の女の子はその風貌で避けられていた僕に。嬉しかった。とても、とても……。




 ――その子が、北田の彼女だと知るまでは――

 

 

 

 その事を知ったのはある時の放課後だった。校門に出る前、僕は偶然忘れ物をしてしまい教室に戻った。

 そこで、北田の取り巻きの話を聞いてしまった。




 ――曰く「彼女は僕で遊んでいるだけだ」と――

 

 

 

 もちろん、本当かどうかはわからない。――でも、人間不信になりかけてた僕の心に完全に「トドメ」を刺した――




 ――それから僕は、一人で過ごすようになった。小学、中学にも少し気の合う友達がいたがそれすらも避けるようになった。もちろん「あの子」も――


 自殺も出来ず、そんな行動力も無く、僕はもう「諦め」という言葉しか浮かばなかった。


 一応高校は、あいつらに会いたくない一心で、少し遠い別の高校へと進学した。

 しかし、運が悪く、あいつらの知り合いがいて、中学ほどでは無いにしても、いじめられてしまった……。

 その上、ロクに友達も作らなかった。もうそのころには、僕の心はもう諦めの心しかなかったから。


 高校卒業後の進学。今度こそあいつらから逃げるために、僕の気の合いそうな専門学校に行った。

 あいつらのような輩がいない所に。……結局、友達は作らなかったが。


 成人式も、あいつらに見つからないように逃げてきた。

 はっきりいって、もう会わないと思ってたのに……。






――――――――――――――――――――――――






「お前……!! 北田……!!」

 目の前の出来事に驚いていた。もう会わないと思ってた人間が目の前にいる。

 この世で殺したいくらい憎い男が……!!




「なんだ?意外と元気そうだな? 案外良い当たりだと思ったんだが。」

 やっぱり……こいつ!!!

 鉄パイプを投げたのか?! 何て奴だ……!!


「き、北田……何すんだよ。鉄パイプなんか投げたら……!」

 僕が言葉を言おうとした瞬間、今度は僕の顔に衝撃が走った。

 蹴りやがったこのクズ…!!!


「おい、久井? てめえさぁ……とんでもねぇ事してくれたなぁ……おい?」

「な、何の事だか……?」

 こいつ……何言ってんだ?


「ダチの事だよ…。み・や・は・ら・じゅ・ん・た!! ……知ってるよな?」

「そ、それが、何だよ?」

 あいつ宮原って名前だったんだ。忘れてた。


「何だよ? だぁ……? ……てめぇ、いつから俺にそんな口聞けるんだ?」

 ちっ……上から目線でウザい……!でも我慢しなければ――

 

 

 

「お前だろ? 宮原やったのは?」




「――っ!!」

 こいつ……何でッ!!


「な、何の事、だよ……!」

「とぼけるなよ? ……お前が殺したんだろ?」

「……っ! 訳がわからなっ――がっ!!」

 ゴスッ、ともう一度顔に蹴りを入れられた。

 少し血を吐いてしまった……。

 

「っげっほっがっ……!」

「ちっ……! 汚ねぇな、豚が。」

 このクズ、手が早い所は治ってないのか…。


「俺は見たんだよ……。」

「な、何を……?」

 あいつは、そういった後、僕の頭を鷲掴み、頭を近づけた。

 そして、こう言い放った。




「てめぇが宮原を……いや……宮原達を殺す所を、だよ。」




「っっ!!!!」

 コイツ……!! 見てやがったのか!! 嘘だろ……!!


「い、言って、悪い、事が、あるだろ…!ふざけないで「うぜぇっ!!!」ぐっふ!!」

 この野郎…! また俺の顔を…!!


「見たって言ってるだろ……? ……てめぇ、何か使えるんだろ?」

「はぁ、はぁ……何か、って……何を?」

「そうだな……アレを言うなら……」




「魔法、か?」




「…………馬鹿馬鹿しい。」

 そう言いながらも、僕は、内心冷や冷やしていた。

 いや、冷や冷やどころじゃない。まさか当てられるなんて……こんなクズに気づかれたら……僕の人生は――


「馬鹿馬鹿しい? ……生意気だなぁっ!!」

 ゴスッ、という音が響く。頭を地面に叩きつけられた。

 そのままグリグリと頭を押さえつけられる。


「見たって言っただろ? 俺はあの日宮原達に会う予定だった。少し遅れて着いた時てめぇの姿を見たんだ。

 ……お前、あいつらに手を向けたよな? その数秒後、宮原達の周辺で爆発が起きた……。俺は目を疑ったよ……くくっ……。

 そして、あいつらに何かをしようとしている、お前の姿も……ぷふ……見たよ。恐らく……魔法――回復魔法だろうな――を使おうとしたら……できなかったんだよなぁ? 

 その後のお前の行動……傑作だったよ。あの馬鹿みてぇな慌てぶり……動画で残したかったぜ。その後、ふと消えたのもお前の魔法だろ? 

 ……いやぁ、すごいもんだよなぁ!! 人は殺せても生き返らせられなかったけどなぁ!!! あはっはっはっははは!!!」

 ……こいつの言葉を聞くほど、ふつふつと殺意が湧いてくる。

 もはやとっとと殺してやりたい。

 僕は、手を振り切り、顔を北田に向ける。


「……お前、あいつらの、死体を、見て、何とも、思わなかった、のか?」

「あぁ? ……ああ「グロい」とは思ったな。なかなか見られない物だしよ?」

 ……なんだコイツ? 友達の死に何とも思わないのか?!


「友達が…はぁ…死んだ、んだぞ? ……はぁっ……何とか、思わないのか!」

「何とか思う……?」

 僕の言葉を聞き、奴は考えるような仕草を取る。

 だがその後、とんでもない事を言った。




「……別に? 葬式にも出てやったが……めんどくせぇだけだったぜ。」

 

 

 

「…………………………は?」

 言葉が出なかった。……コイツ、人が死んだのに。何とも思ってないのか……!!


「大体、あいつ最近付き合い悪かったし? 人一人死のうが……なぁ……? 後、あいつの周りにいた奴? 俺にとっちゃ気に食わない奴らでな? むしろ殺してくれてラッキー、ってやつ! ひゃああはっはっはっははっは!!!」

 

 ――その言葉を聞いた時、僕の中で何かが切れた。むしろ、遅いくらいだった――




 ――コイツヲ、コノヨカラケシテヤル……!!!――




「……でさ。お前と取引したいんだよな?  実は。俺も、お前みたいな醜い犯罪者……ブタ箱にぶち込みたいところだがな? 

 コイツが犯人だと言って、無理やり何らかの方法で魔法を使わせる。それで何とか証拠を掴めば、お前は晴れて……なぁ?

 だが……そんなもったいない事はしたくないんだよ。お前も捕まりたくないだろ? 

 だからだ。俺の部下になれよ? 報酬はいくらかやるよ。

 ……そうだな……一仕事10万でどうだ? な? ……いいもんだろ? ……何か返事しろよ、オイ!!!」

 

 ……ああ、クズがギャンギャンと煩いなぁ……

 

 

 

 ――トットト、コロソウカ――

 

 

 

「……なあ、一言……いいかな?」

「ああ、何だ?」




「とっとと失せろ、ゴミクズ野郎。」

 その言葉を言った瞬間――僕は、頭振って奴の手を退かし、立ち上がり、奴の胸倉を掴み――




 ――奴の顔面真正面に、拳を思いっきり叩き込んでやった――




「ぐぼっべええっっ!!!」

 醜い悲鳴と共にぶっ飛んだ北田。

 ――まずは、一発。だけどまだ、足りない。




 ――マダ、コワシタリナイ――

 

 

 

「て、てめへ、久井ィィィッ!!! よ、よくも、俺の、顔面にィッ!!!」

 ……よくベラベラと喋るゴミだ。

 あれだけ、強烈な一撃――むしろ本気を出せば、アイツの面に穴を開けれたが、面白くないから手加減をした――を受けながら、口うるさく出来るよ……まったく。


「てめぇ……ばらされたく、無いのかァッ!! あぁッ!!! この……クソ豚がァッッ!!!!」

 あーあ醜いね、まったく……。キレイな面(笑)が台無しだ。


「はぁ……はぁ……おい、てめぇら出てこい!!」

 あのゴミの掛け声と共に、数人が影から出てくる。

 まぁ、僕にはわかってたけど。

 ――たったの5人か。舐められたもんだ。


「従ってやったら、痛い目を見ずに済んだものを……!!」

 痛い目、ねぇ……。


「おい、このゴミをぶっ飛ばせ!!」

 再度、ゴミの掛け声で囲むように近づいてくる。

 ……やれやれ、可哀そうに。


「…………なぁ、あんたら。」

「あぁん?」

 一人の馬鹿が、返事をする。この5人のリーダー格だろうか。

 

「たった5人でいいの?」

 僕がそう言うと、男たちは一瞬黙った後、大げさに笑い出した。


「何言ってんだ? この豚?」

「お前の噂は聞いてるぜ? むしろ一人で充分だろ?」

 ギャハハハ、と不愉快な笑いをする5人組。

 …………哀れだな。本当に。




「…………可哀そうだな。」




「あぁん?」

「もし何人か連れてきてたら……明日を迎える可能性があっただろうに……。」

「あぁ? 何を言って……。」

「いや……。」




「――何人連れてきても、無駄だったか――」

 そう言って僕は――

 

 

 

 ――男の首を、180度逆に曲げていた――

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――






「…………えっ?」

 4人の内の一人がそう言った。

 そこからが一方的な虐殺の始まりだった。


 首を捻じ曲げた男を蹴飛ばした後、俺は一人の男に触れ魔法を放つ。


「あがああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!」

 ボウボウと燃え盛る火の魔法。炎は瞬く間に男の体が黒こげになる。

 ――これで、二人目。


「て、てめ……!!」

 反対の男が殴ろうと試みる。が、無駄だ。その手を抑え、魔法を放つ。



「あ……な、何だ? 体がっ、凍って……!!」

 氷の魔法。情けない悲鳴を上げながら、体が凍っていく。実に愉快だ。そして――


「ふんッ!!!」

 ――粉砕。男の体は、凍ったままバラバラになった。

 ――三人目。


「ひ、ひぃぃッッ!!!!」

「ば、化け物……化け物だぁっ!!!!!」

 後ろにいた男二人は俺から離れて一目散に逃げ出した。

 もちろん、逃がすつもりはない。二人に魔法を放つ。


「あげっ……?!」

 一人には、風の魔法。風をカッターのように飛ばし、首をすっ飛ばした。

 ――四人目。


「ぶべばばっばあ!!!!!!」

 もう片方は、雷の魔法。頭に直撃させ、足を止める。

 そして、最大火力――


「がっばぶあばばあううがばあばあが!!!!!!!!!」

 言葉に出来そうにない悲鳴の後、男の頭は見事に爆散した。

 ――五人目。


 先ほど囲んでいた男たちは、一瞬のうちに殺害され、周りは血の海と呼べる惨状になった――


 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――






「ああ……あああぁぁ!!!!!」

 ものの数十秒――というより一分かかるかどうか――で無残に殺された部下を見て北田もどうやら状況がわかったらしい。……遅すぎるが。


 足を北田の方に進める。

 

「ま、まま、待ってくれ!! お前俺を殺すつもりなのか?」

 さらに歩を進める。

 

「お、俺が死んだら、家族が黙ってない! 俺の親父は警察の偉い人と知り合いなんだ!! 

 もし、俺が死んだら、親父は血眼になって、犯人を捜すだろうさ!! お前も無事に居れる保障は無ぇ……それでもいいのか?!!」

 ……さらに歩を進める。

 

「……なあ、おい!! この一件は黙っておいてやる! 俺の親父を使えば、隠蔽は……何とか、できるかもしれない! 

 だから……お、俺を……殺さないでく「黙ってろ。」」

 俺は、北田の口を覆い隠すように掴み、魔法を放った。……氷の魔法。


「!!!!!!!!!」

「いちいちベラベラ喋るゴミだ……。」

 俺は、衣服を正しながらそう言う。ちなみに、さっきの傷はもう治っている。

 ――どうやら、回復魔法は自分だけ効果があるらしい――


「……俺はな、北田。もう殺しとかどうでもいいんだ。そもそも、俺は人を殺しちゃいない。ゴミを廃棄しただけだ。お前だってそうだろ? ゴミは廃棄しなくちゃならない。だからさ、俺は人を殺してない。




 ゴミを廃棄しただけだ。」

 

 

 

「!!!!!!!!!!!!!!!」

「……ありがとよ。北田。正直、この力を持て余してた所だったんだ。でも、ようやく目的が見つかった……。感謝するよ。となると……明日から始めなくちゃな。……この世のゴミを消すために……さ?」

「!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 流石に煩かったから、俺はそのゴミの頭を床に叩きつける。そして胸に踏みつけの一撃。


「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「あっはっはっは。いやぁ元気だな。」

 俺は奴の光景を見て嘲笑う。清々しい気分だ。


「……さて、と。そろそろ時間もヤバそうだし……消しますか。ゴミを。」

「!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「あーあ、今日俺に出会わなかったら、明日も幸せに暮らせただろうに。……まあ、でも、ありがとう北田。俺に……いや――




 僕に、英雄ヒーローになる勇気をくれて……さぁ?」






――――――――――――――――――――――――






 あの惨劇の後、僕は家に戻った。

 服やら、傷やらは回復と修復の魔法で直した。


 家族から遅くなった事を心配されたが、少し寄り道をしただけ、と白を切っておいた。


 遅めの夕食――夜食ともいうが――を取り風呂に入り、自分の部屋へと着き、ベッドに寝ころんだ。




 北田――いや、ゴミの方――は、恨みを晴らすかの様に処刑してやった。


 四肢を粉々にし――具体的には炎で燃やし粉砕、凍らせて粉砕、風のカッターで粉々に切断、雷で粉砕――残った体を散々痛めつけ、最終的に頭を内側から爆発させてやった。


 まさに今日ほど、神様に感謝した日は無いだろう。


 だが、これは始まりだ。僕の英雄ヒーローの物語の一歩だ。準備をしなければ……。


 僕は家族が眠りについた後、即座に出れるように準備をした。

 このくそったれの世界を変えるために――




 ――このくそったれの家ともおさらばだ――






――――――――――――――――――――――――






 とある日、一人の青年が奇妙な手紙を残した。

 

「僕は、世界を救います。バイトと学校は辞めます。このクソみたいな生活はうんざりです。捜さないでください。」

 家族は、身内のおふざけと思った。しかし、彼は電話を持っていかずに出て行った事、そして、それ以来音信不通になった事から、家族は警察に連絡、何らかの事件に巻き込まれと見て今も行方を捜索している。

 

 そしてそれと同じ日、とある町で奇妙で恐ろしい事件が発見された。

 6人の変死体が見つかった事件だが、その殺され方がまさに異常だった。


 一人は首を捻られて即死。しかも反対方向に、思いっきり捻られて、抵抗の跡もなく。

 これだけでもおかしいが他にも――焼死、凍死、感電死、失血死――言葉だけ聞けば普通だが、そのどれも

現代では不可能であろう殺され方だった。

 そのため証拠らしい証拠は見つからなかった。


 一説によると、この被害者達は地元のワルらしく、何らかの報復で殺されたのでは、と言われている。

 そして警察は、その当日、行方不明になった青年が彼らにいじめられてたという接点を見つけた上、彼の血液がその現場から発見された事から、彼らと共に何かに巻き込まれたのでは、とその事件との関連を探していた。


 だが、その数日後、別の場所で似た案が発生する。

 近くのコンビニで数人の若者が爆殺されるという事件だった。


 そこから立て続けに同じような事件が発生した。

 同じ町であれば、まったく遠い場所で起こっていた。


 そして、その被害者も決まっていた。

 ほぼターゲットは地元のワルだが、時には過去にいじめをやって話題になったその加害者さらには子供を虐待していた親というのもある。

 殺し方はほぼ全て爆死だった。


 さらにこの事件は目撃者が「まったく」いない。

 見たという人物は、服装はもちろん、容姿すら不安定だった。


 その異常性からいつしかその関連の事件を「連続超能力殺人事件」と呼ぶようになった。

 「超能力」というのは犯人がまさに、それを使ったとしか言えないような事件だからだ。


 ネットでは、このような状況に、賛辞と酷評が溢れかえった。

 といってもほぼ賛辞はその殺人犯、酷評は警察だったが。


 そして、その行動から「ジャッジ・ボマー」と言われるようになった。

 ある意味皮肉と称賛が混じったものである。


 警察は、現在も事件を調査しているが事件は一向に収まらなかった。

 それどころか、模倣犯なるものも出てきたが、その人物も殺されていた。

 行方不明の男が犯人では、という意見も出ているのだが、あまりに不透明なため、警察は下手に動けなかったのだった。


 

 

 ――そして、進展のないまま、三か月が過ぎようとしていた――






――――――――――――――――――――――――






 余談だが、とある掲示板で、あるものがその殺人犯を貶す名前を書き込んだらとある荒らしが大いに荒れたという。

 恐らく、その人物は殺人犯の狂信者と言われているが、真意は定かではない。


 ちなみに、その書き込んだ名前は――

 

 

 

 

 

 ――「ボッチのボマー青年」だった――

 

 

 

 

 

 第一章 完

 

 

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る