ボランティア系男子大学生のESを添削してみた before1
では早速見ていきたいと思います。
私にとって社会で働くことは、その時代や環境に応じた価値を提供し貢献するということです。どのようなものが求められるのかは、時代や場所によって変わります。常に求められていることを主体的考えることによって、新しい価値が生まれてくると思っています。このことは、私が1年間地域社会と学校に<ボランティア>という貢献活動を行った際に気づきました。
一番最初の掴みはどうでしょうか?
今回の問いは『社会で働くことをどのように考えているか』です。
こういった少しお堅い雰囲気のある問いの場合は、
手堅くかっちりとした文章を書くのも手だと思います。
(今までは、自分をPRするものだったので一行目にこだわってきました。こだわらないと自分に興味をもってもらえないと考えるからです)
ただ、この一行目の何がもったいないかというと、
「私にとって社会で働くことは」という余計な文が入っていることです。
例えば、英語の授業の時に
「これはペンですか?」「いいえ、これはペンではありません」
という文章を見たことがあると思います。
しかし、現実に「いいえ、これはペンではありません」という人はいないのではないでしょうか。
言うのであれば、「ペンじゃないです」くらいでしょう。
つまり、この文章では”質問したことをイチイチ繰り返して、余分な文を書いて”しまっています。
ここはすぐにでも改善できる箇所だと思うので、少し意識するだけで、格段に読みやすい文章になると思います。
しかも文章制限があるときは、文を圧縮する必要があるので、この方法は重要です。
また、今まで書いてきたように
この文章には”曖昧な表現”がたくさんあります。
例えば、
時代や場所によって変わる
主体的に
新しい価値
読み手は、この表現を見て、どう思うでしょうか?
ESの大前提は、書き手が自分のことを知ってもらい興味をもってもらうために書くものだと私は考えています。
ということは求められているのは、”書き手の人物像”ではないでしょうか。
上の文章から、書き手の人物像が見えてくるかどうか…、少し厳しい気がします。
その理由は簡単で、抽象的な(読んだ人によって内容が変わってしまう)表現があるからです。
書くのであれば、
「その時代に応じた価値を提供すること」→書き手が考える価値とは何か。
そしてその価値を、志望する企業でどのように生み出していこうと考えるか。
のように発展させ、具体的に書いた方が、書き手の人物像が伝わる気がします。
最後に小さいテクニックですが、
文章を書くときには、小学生でも理解できる表現を用いた方がいいと思います。
上の文章でも「地域社会」という表現が使われていますが、
読み手によって、解釈の違いが生まれてしまう可能性があります。
読み手と書き手の抱いたイメージにズレを生じさせないようにするためにも、
小学生でも理解できる言葉を用いて書くといいのではと、私は考えています。
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