文系女子大生のESを添削してみた before2

ピンチを乗り越えて作り上げた記事は歴代最高人気の記事となった。ピンチに立ち向かうために、メンバーに愛着を持ってもらうことを意識した。モチベーションが下がっていることの原因は、仲間意識が薄くメンバーへの愛着がないこと、また制作している記事に対する愛着がないことの2つであると考えたからである。


今回のESで一番大事なところ…それは、


あなたがピンチをどのようにして乗り越えたか?というところです。

残念ながら、この文章には、その一番大事なところが抜けてしまっています。


なぜでしょうか?

おそらくこの構成に問題があると考えられます。


ピンチ起きる…サークルの記事制作がやばい!

ピンチ乗り越えた…歴代最高の記事になったよ!

ピンチの対処方法…メンバーに愛着を持ってもらう

→加えてモチベーションも持ってもらわないと


このような構成になっています。

モデル化して考えてみると…


問題発生

結果

解決策

→問題の原因


このように考えることができると思います。


つまり、

問題→結果まではいいのですが、

その後の解決策と問題の原因が飛躍してしまっているのです。


これだと読み手は、「書き手が何を言いたいのか」分かりません。


加えて、もう一つ、内容を分かりにくくしているところがあります。


それは、あいまいな言葉を使っているところです。


そしてその言葉は「愛着」です。

上の文章だけで3回、使われています。


そしてその3つとも、意味合いが異なっているように思います。

ということは、この「愛着」という言葉を具体化して、書かなければ

自分の伝えたいことは伝わらなくなってしまうように思います。


記事に対する「愛着」

メンバーに対する「愛着」

サークルに対する「愛着」


この3つの「愛着」を実現することが、解決のカギ…

ここに、おそらく最大の熱量を投じて、文章を作っていく必要があるのでは、

と思いました。


では、この文章がどのように変わったのか、見ていきましょう。


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