ES対策 序盤編

では、早速、具体的に見ていきましょう。

まず序盤編です。


序盤で求められることは、

相手が求めている答えを明確に答えることだと考えています。


今回のお題は『学生時代頑張ったことは?」。


そして、読んでくれる相手(面接官)は、むちゃくちゃ忙しい人です。

少なくとも、自分の文章だけを熱心に読んでくれる方ではありません。


1日に何十枚も同じお題の文章を読み、

そこから一次選考へ通過させる学生をピックアップさせようと考えている方です。


もしかしたら、全部読まずに、

最初の数行をすら~と読むことも十分に考えられます。



お題に対し、求められている答えを書いているか?

そして、忙しい読み手を意識しているか?

この二つを意識することが非常に重要です。



では、一つ目の文章の、一文目はどうでしょうか。


「カドカワ大学剣道部主将として、後輩たちが稽古に休みがちであったため、部の空気が緩まないように、後輩全員を朝稽古の始まる前の朝7時に集合させ説教しました。」


長ッ!?

そう、この文章は一文目から相手のことを考えていない文章になっているのです。

『Q頑張ったことは?』と聞かれているのにも関わらず、

『A後輩を朝早くに説教したこと』と答えています。


説教したことが頑張ったことなのでしょうか?

説教をして、部活動の意識改革を行ったことが頑張ったことだと、当時の思いを振り返って推測できますが…

この文章からは、その思いは伝わってきません。


もし、あなたが面接官だったら、このような学生を欲しいと思うでしょうか?


自分が書いた文章ながら、ひどいですね~。


この文章の大きな問題は、まず一文目が、

質問に対する答えになっていないということです。

相手が求めている答えを、簡潔に答えることが必要です。


次に、二つ目の文章を見ましょう。


『剣道部主将の時に、部活動の崩壊を食い止めたことだ。』


分かりやすい上に簡潔です。

しかも、読み手はこの文章から二つの情報を得ることができます。

一つ目は、この学生は部活動の主将をやっていたこと。

二つ目は、部活動で何か問題が起きたこと。


この二つを重ねると、主将が部活動の問題を解決するために頑張ったのだな、というストーリーを予想することができます。


つまり、ある程度、次の展開を予想し期待し読み進めることができます。


この導入部分は、できるだけ短く、簡潔に答えていくことで、

読み手の興味を惹きつけています。


ちなみに、二つ目の文章は、

言葉の使い方にも少しこだわったような気がします。


ESのどのお題にもあてはまることだと思うのですが、

文章の一文目は「顔」です。

その顔がイケメンなら、もっと読みたいと思いますし、

ブサイクなら、もういいかなと思ってしまいます。


ですので、一文目にはキャッチコピーのような技術を加えて、

自分の文章に連れ込ませる、というようなことを考えると効果的かなと思います。


二つ目の文章では「部活動の崩壊」という言葉を入れ、

興味を惹くようにしました。


え?なに崩壊って?

部活動って崩壊するの?

なにがあったの?


というようなツッコミ要素を一文目で作りました。

そうすることで、読み手が、次の展開を知りたくなるように煽ったのです。


ただ、これの難しかったところは、内容がお堅いので、

遊びすぎてはいけないというところでした。


部活動崩壊して、まぢやべえ、みたいなノリにしてしまうと、

書き手の人間性が疑われます。(主将を務めたのにも関わらず、まとめることができなかった無能というレッテルが確実に貼られます)


ですので、文章のイメージを確保しつつ、

読ませていくことが求められるのではと思います。


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