エピローグ

 八月十五日。メロディがメイド魔法『銀清結界』に目覚めた翌日。

 王城のクリストファーの自室にて侯爵令嬢アンネマリーと王太子クリストファーは今後のシナリオ対策について協議を重ねていた。そんな中、アンネマリーは大きなため息をつく。


「何だよアンナ、気分下がりそうなため息吐いて」


「……うん、ちょっと」


「ちょっとじゃ分かんねえよ」


「……夏休み、もう二週間過ぎちゃったなって思ったら我慢できなくて」


「あー、まー、分からんでもないけど」


「昼間は面倒臭い社交に付き合わされ、合間を縫ってあんたと会議、夜は二学期に向けてガリ勉してという二週間……乙女の夏休みとは思えない色艶のない日々!」


「俺も似たようなもんだけどな」


「せめてルシアナちゃんとメロディが王都にいてくれたら。ルシアナちゃんをお茶会に誘ったり、平民アンナとしてメロディとアイスクリームデートとか楽しめたのに二人ともいないし……」


「お前、もうちょっと他に友達いねえの?」


「だって、あんなに何の柵もなく話ができる子なんてそうそういるわけないじゃない!」


 ちょっと疲れているのだろうか。アンネマリーは両手で顔を覆っておいおい泣き始めた。


「まあ、確かにルトルバーグ伯爵とか宰相府でも家の利益とか全く考えないで普通に真面目に仕事してるみたいだもんな。同僚や上司に対して特に懇意になろうとかの動きもないし」


「そうよ。宰相様がルシアナちゃんに『英雄姫』なんて通り名をわざわざ作ったにもかかわらず全く話題に上げないし、今回のマクスウェル様の舞踏会の打診についてすら一切尋ねてないみたい」


「舞踏会の襲撃事件での反応から娘に興味がないなんてことはなさそうだし、多分単純に野心とかがないんだろうな。娘を利用して伸し上がってやるぜって気概が全く感じられない。ゲームでは悪事を働いて家が取り潰しになるような人だったのに」


「あれはルシアナちゃんの周りの環境が悪すぎたのよ。元々そういったことに向いている人ではなかったから簡単に捕まっちゃったんでしょうし。第一、ルトルバーグ伯爵がそんな人だったら私が伯爵家を潰してルシアナちゃんを引き取っているところだわ。……ルシアナ・ヴィクティリウム。あら、なかなかいいんじゃない? 素敵な姉妹が誕生したときっと皆祝福してくれるわ。ふふふ」


「……お前、一回休んだ方がいいんじゃないか?」


 割と本気で心配するクリストファーである。だが、アンネマリーはキッと彼を睨みつける。


「この資料を読んだらそんなことできるわけないって分かるでしょう」


「まあな。ホントにどうしてこうなったって言いたいわ」


「そうよね。まさか第二皇子じゃなくて第二皇女が留学してくるだなんて」


 乙女ゲーム『銀の聖女と五つの誓い』において学園の二学期から登場する留学生は、第五攻略対象者シュレーディン・ヴァン・ロードピアのはずであった。テオラス王国の仮想敵国、ロードピア帝国の第二皇子で留学と称しながら王国侵略の下準備のために送られてきた、冷徹な切れ者皇子。


「……のはずだったのに蓋を開けてみれば第二皇女。つまり美少女。やったわ! ……じゃなくて男ですらないなら攻略対象でさえないってことじゃない! 運営、責任者だせや!」


「アンネマリー、お前やっぱり疲れてるんだな。あとお前の中で第二皇女は美少女確定なのね」


「だってあの第二皇子と血の繋がった妹なのよ。美人じゃなかったら何になるっていうのよ」


「父親だけだろ?」


 資料によると第二皇女は第三側妃の娘で、母親の実家はあまり身分が高くないらしい。王国へ留学の打診があったのはつい最近のこと。おそらく第二皇子の留学が本格的に難しくなり急遽留学するよう命じられたのだろう。


「この子もきっと第二皇子と同じ命令を与えられているんでしょうね」


「代わりに一学年上の第一皇子が来るかと思ったけど、同学年を優先したのかこの子だもんな」


「……とりあえず同性ってことだから私が中心になって見張るってことでいいわね」


「おう、頼むわ」


 アンネマリーは真剣な表情で頷いた。そして再びため息をついた。


「何だよ、またため息なんてついて」


「いえ、第二皇女が留学してくるってことは第二皇子のイベント、スチルは完全に断たれちゃったことを意味するでしょ。……見たかったなぁ」


「ホント、お前のゲーム好きも筋金入りだな。危険な男だっていうのに」


「分かってはいるんだけど……彼とヒロインちゃんの二人乗り乗馬イベントはかなりいい絵だったのよ。いいわよね、イケメンの腰に手を回して馬に乗る美少女の図って」


「何っ! つまりそれは『背中に柔らかいものが当たってる! いや、当ててんねん』というイベントか! 俺にはないのかそんな素敵イベントは!」


「男目線だと最低なイベントに聞こえるからやめて。とにかく、ゲームでは王太子と懇意にしている伯爵令嬢のヒロインちゃんを落として情報ゲットだぜ! って感じで第二皇子がヒロインちゃんを乗馬に誘うイベントなのよ。ただ、初めての乗馬に感動したヒロインちゃんの姿に逆に第二皇子がときめいちゃって大変! というシナリオね。えっと内容は確か――」


『どうだ、初めて馬に乗った感想は』


『はい。なんだか不思議です。いつもより少し高いところから見ているだけなのに、別の世界を見ているみたいで……ずっと見ていたくなります』


 頬を赤らめて第二皇子に微笑みかけるヒロインちゃん。思わず皇子はドキリとしてしまう。


『ふ、ふん! では、折角だからもう少し堪能させてやろう』


『え? きゃっ』


 突然駆け出す馬の揺れは激しく、ヒロインちゃんは皇子の腰にギュッとしがみついた。


「みたいな感じね」


「何それ俺が体験したいわ。俺、筆頭攻略対象者なのに恋愛フラグなさすぎだろ。羨ましい」


 その時、部屋をノックする音が。マクスウェルがやって来た。二人は彼に席を勧める。


「やあ、知らせたいことがあると聞いてきたんだけど何かな?」


「ああ、実はな――」


 クリストファーは第二皇女の留学の件を説明した。


「ふむ。第二皇子ではなく第二皇女が……君達の見た夢、『第二』の部分は当たっていたね」


「皇子と皇女では全然違いますけどね」


「冗談だよ。重要なのは帝国から留学生が来るという事実さ。誰が来るよりもそちらの方が問題だ。帝国が本格的に我が国を狙っている可能性がぐっと上がったことになるからね。しかし、なぜ第二皇女なんだろうね。そもそも君達が夢に見た通り第二皇子が来ていた方が帝国も楽だったろうに」


「あー、それについてはまだ不確定だけど情報があるぞ。現在、帝城に第二皇子はいないらしい」


「いない? では今はどこに?」


「そのあたりの情報が全然出てこないんだよな。考えられるのは、外遊、視察、まさかの療養……あとは家出?」


「「さすがにそれはないでしょう」」


 候補を指折るクリストファーにアンネマリーとマクスウェルは苦笑しながら首を振った。


「まあ、さすがにな。皇子が家出とかしゃれにならんからな」


「とにかく二学期は忙しそうだね。本当に、君達の学年は目を離せないよ」


「そういえばマクスウェル様。あれからルシアナさんから連絡などはありましたか? パートナーの件の返事などは来まして?」


「……いや、特に何もないかな」


「へー、お前から舞踏会のパートナーの打診を受けて、二週間経っても何の連絡もなしとはなぁ」


 少しばかり驚きに目を瞠るクリストファー。ほんの一瞬、マクスウェルの眉がピクリと動いた。


「もしかしたらすっかり忘れてるのかもな」


「さすがにそれはないでしょう。リクレントス侯爵家嫡男からの打診ですのよ、殿下」


「それもそうだな」


「彼女が王都に戻ってくれば分かることさ、気長に待つよ」


 マクスウェルは出された紅茶を一口飲んだ。何だか少し渋みが強いような気がした。


 ◆◆◆


 同日の同じ頃。ルトルバーグ伯爵領の小屋敷、ルシアナの自室にて。


「へっくしゅん!」


「まあ、お嬢様、風邪ですか?」


「ううん、大丈夫。きっと誰かが私の噂でもしたんでしょ」


「ああ、妖精姫ですね」


「英雄姫ですよ、メロディ先輩」


「もう! そんな話はしないでちょうだい!」


 顔を赤くして叫ぶルシアナにメロディとマイカはクスクスと笑った。


「そんなことより昨日の件だけど、叔父様にどう説明したらいいかしら?」


「うーん、正直なところ説明は難しいと思います」


「物的証拠とか何もないですもんね」


 伯爵邸の地下深くに埋められていた謎の球体。その中から現れた謎の狼と、突発的に始まった生死を懸けた戦い。幸い生き残ることはできたがいつ死んでもおかしくない戦いであった。

 そんな事件が発生したことを代官であるヒューバートに報告すべきとルシアナは考えたのだが、あの戦いが終わった後気付けば謎の空間は消え去り、唯一の証拠であったバスケットボールサイズの球体はまるで風化したかのように砂となって風に流されてしまった。

 メロディが見たところ領地に蔓延っていた大地の魔力も既に消えてなくなっており、実質的な問題として『あれ? これ、報告の必要ある?』という状態であった。


「まあ、そもそも分からないことだらけだったものね。多少知っていそうだったのがあの白くなった狼だったんだけど……」


 ルシアナはマイカを見た。正確にはマイカの胸元にあるペンダント『魔法使いの卵』を。


「マイカがねぇ」


「マイカちゃん」


「ちょっと! 私は無実です! ってかこれメロディ先輩が作ったやつじゃないですかー!」


「でも私、あんな変な設定を組み込んだ覚えがないのよね。マイカちゃんと同調しているうちに性質が変わったとしか思えなくて」


 メロディは不思議そうに首を傾げた。


「マイカ、お願いだから私達を食べたりしないでね」


「食べませんよ!? 怖いこと言わないでくださいよー!」


 慌てるマイカを見てメロディとルシアナはクスクスと笑った。マイカは拗ねて顔を背けた。


「そういえばあの狼、変なことを言っていたわね。聖杯と聖女がどうとか……聖女」


「……聖女」


 ルシアナとマイカの視線がメロディへ向けられる。メロディは首を傾げた。


「あの狼、間違いなくメロディのことを聖女って言ってたと思うのよね」


「そうですね。でも聖杯って何でしょう?」


「私が聖女? お二人とも冗談ばっかりなんだから、ふふふ」


 口元を押さえて品よく笑うメロディ。これは、全く信じていない顔である。


「それに二人とも、私は聖女なんかじゃありません。だって私は、ルトルバーグ伯爵家にお仕えするオールワークスメイドですから!」


「すっごい自慢げですね、ルシアナお嬢様」


「ホントね、マイカ」


「「昨日はハウスメイドだったのに」」


「そ、それは言わない約束でしょう!?」


「あらやだメロディ。どこでそんな言葉遣いを覚えてきたの?」


 女三人寄れば姦しい。ルシアナの部屋は笑いに包まれていた。


「ところで私、何か大切なことを忘れているような気がするんだけど何だっけ?」


「「さあ?」」


 ◆◆◆


 やっぱり同日、同じ頃。ルトルバーグ伯爵領の小屋敷にある厩舎にて。

 リュークは馬の世話をしていた。そしてその傍らにはなぜかグレイルがいる。何をするでもなくちょうどよい日陰に寝転がりながらリュークの作業を眺めていた。


(やはりこいつのそばは静かでいいな。女どもは煩くてかなわん……)


 のんべんだらりと過ごすグレイル。何もすることがないとついつい考えてしまうことがある。


(……我はなぜ、あの娘を、聖女を助けてしまったのだろうな)


 改めて考えてみれば不思議でしょうがない。あの時、あのまま放っておけばおそらくあの聖女は死んでいたはずだ。一人では『還って』これなかったに違いない。

 そうすれば、自身はいずれ自力で魔力を回復し、魔王として復活することも容易だっただろうに。


(聖女を倒すのは魔王である我だ! ……なんて、以前の我は考えただろうか)


 きっとそうは思わなかっただろう。『無様な女だ』とでも言ってそのまま見捨てたに違いない。

 自分の中で何かが変わってきている。漠然とそう感じる。


 だが、その変化が……。


(我にとって悪いものであるように思えないのは、なぜなのだろうか……? それに変わったことといえばもうひとつ。もう、あの娘を見ても体が震えない……)


 あの白い玉を吐き出して以降、今まで感じていたのが嘘のようにグレイルは聖女――メロディに対する恐怖心を感じなくなっていた。たぶんもう抱っこされても震えたりしないだろう、たぶん。


(分からない。何が変わったのか、なぜ変わったのか……いや、他にも分からないことはある。あ奴はなぜ我の名を知っていたのだろうか……なぜ我のことを聖杯と呼ぶのだろうか。既に失われた過去の記憶に答えがあるのだろうか?)


 グレイルはとても長く存在していた魔王だが、その記憶は曖昧で現在はせいぜい先代聖女の頃の記憶までしか残っていない。それまでに何百、何千年と生きてきた記憶は、今はもうどこにもない。

 それで別に構わないと思っていたが、あの狼はその頃関わった何かなのかもしれない。


(もしあのような存在がまだどこかに眠っているとしたら……我、魔王復活の糧として美味しくいただいてやろうではないか。クックック……クック……ク…………)


 子犬らしくない笑い声を零しながら、グレイルは夢の世界へ旅立つのであった。






「クックック……クック……ク…………」


(変な笑い方をする犬だな)


「ほら、洗ってやるぞ。『水気生成ファーレディアッカ』」


 左手から魔法で水を生み出しシャワーのようにかけてやる。反対の手にブラシを持って、リュークは馬の体を洗ってやった。

 記憶の代わりに魔法の使い方を思い出したリューク。その内容を確認すると、記憶がなくてもある程度理解できる。自分は戦いに身を置いた人間だったのだと。


 過去の自分と現在の自分はどれくらい気性が違うのだろう。戦う人間だったのならもっと直情的で喧嘩っ早かったのだろうか。それとも今と同じであまり感情が動かない人間だったのだろうか。

 益体もないことを考えながら、馬の体にブラシをかける自分を俯瞰して見てみる。……こんなにまったりゆっくり暮らしていて本当によかったのだろうか。そう思う時もある。

 先日激しい戦闘を行ったばかりではあるが、それ以外は何てことのないのんきな使用人生活だ。過去の自分が見たらふざけるなと怒るかもしれない。早く記憶を取り戻せと叫ぶかもしれない。


(でも……)


 脳裏を過る、今の自分が知る者達。マイカ、メロディ、ルシアナ……そうやって知り合った人達のことを思い浮かべると、もう少しくらいいいかと思ってしまう。

 魔法の使い方を思い出したように、きっといつか自分は全てを思い出す日がくるだろう。その日が来るまでは多少ゆったりこうやって馬の体を洗ってやる日々を過ごしても罰は当たるまい。

 リュークの口元が少しだけ綻んだ。


「あっれー、リューク、魔法が使えたんすか?」


 振り返るとシュウが立っていた。いつもの使用人服に手袋をはめて雑草がこんもり入った木桶を手に提げている。


「雑草取りか」


「そうっす。夏はすぐ雑草が生えるんで大変っすね! って、そんなことより魔法っすよ魔法! リュークは魔法が使えたんすね」


「まあ、少しな」


「いいなぁ、俺も魔法使いたいっす」


 リュークは瞳に魔力を集めた。アンネマリーの魔法『凝視解析アナライズヴィジョン』と同じような方法でシュウが魔力を保持しているかを確認する。


「ふむ……魔力はそれなりにあるようだな」


「えっ、見ただけで分かるんすか!? すげー! 何か魔法のコツってないっすかね?」


「鍛錬あるのみだな」


「それは無理っすね!」


 あんまりな即答に思わずズッコケそうになったリューク。シュウは『じゃ、仕事の続きがあるんで』と言って厩舎を後にするのだった。


(俺もあれくらい能天気な方がいいのだろうか……?)


 楽しげなステップを踏んで歩くシュウの後姿をリュークはポカンと見つめていた。


 ◆◆◆


「ふへー、暑かったぁ」


 リュークのもとを去ったシュウは、雑草取りの仕事を終えると一旦自室に戻ってきた。汗だくでとても屋敷の中をうろつける状態ではなかったからだ。

 ベストを脱ぎ、ネクタイを外して半袖シャツのボタンを器用に片手で外していく。バサリと服をベッドの上に放り投げ、タオルで体を拭きながらシュウは壁に掛けられた鏡の前に歩を進めた。


「はぁ、服脱ぐだけですっずしー。各部屋に鏡が置いてあるとかリッチな気分~♪」


 体の汗を拭いながら鏡に映った自分を見た。

 鏡の前でニヘラッと笑うシュウ。だが次の瞬間――彼の相貌から表情が消えた。

 短く切られた煌めく金色の髪。締まりのない笑顔が消えたことではっきりする、驚くほどに均整の取れた顔立ちと鋭く怜悧な金の瞳。夏の暑い空の下にあっても、その瞳で睨まれたら極寒の厳しさを肌で感じそうなほどの冷たい視線。


 鏡の前に晒された上半身は見事なまでに鍛え上げられた体躯。まるで彫刻のように作り上げられた肉体には一切の無駄が感じられない。美しい小麦色の肢体である。

 自身の肉体を鏡で見つめるシュウは思う。


(……少し、顔と体の色が合わなくなっているな。近いうちにまた全身を日焼けさせないと)


 もしこの体が、白磁のように透き通る白い肌をしていたら、もし彼が一日中締まりのない笑みを浮かべて陽気な雰囲気など纏わず、今のような冷たい表情をしていたら。

 マイカは気付いたかもしれない。


 彼が、シュウが、本当は――。






 ニヘラッ。


「……やっぱり俺はこっちの方が合ってるな。無表情とかキャラじゃないキャラじゃない。世界はこんなに面白いのに無感動でいるなんてアホのすることだもんな!」


 汗を拭きるとシュウは新しい服に着替えて自室の扉を開けた。扉が閉まり、彼の足音が遠ざかっていく。


「あ、メロディちゃん! 君も暑いから服を着替えにきたの? だったら俺が背中の汗を拭いてあげよ、ルシアナお嬢様こんにちは! ちょっと俺大事な用事を思い出したんで失礼しまごめんなさいごめんなさいちょっとした出来心だったんですハリセンはもうやめ……」


 扉の向こうに聞こえた声は遠ざかっていき、やがて聞こえなくなった。












「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ!」


 扉から随分離れたところから、男の悲鳴が殊の外よく響いた。





★★★第3章~おしまい~


お付き合いいただきありがとうございました。

第3章はここまでです。

書籍第3巻の発売日等は詳細が決まり次第お知らせします。

2万字弱ほど加筆予定なのでよかったらお手に取っていただけると嬉しいです。

それでは第4章でまたお会いしましょう。

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