1月1日 新年のあいさつと初夢?

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【前書き・御挨拶】

あけましておめでとうございます。

新年一発目ということで、ちょっといつもと違った形態、いつもと違ったメロディでお送りしています。


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メロディ「あけましておめでとうございます!」


ルシアナ「あけましておめでとうございます!」


メロディ「いやぁ、2021年が始まりましたね、お嬢様」


ルシアナ「う、うん。そうなんだけど……」


メロディ「どうかしましたか、お嬢様?」


ルシアナ「……なんだかいつもと違うような。ここ、どこ? 何もないんだけど」


メロディ「はい。今回は年明け最初のとりあえずのご挨拶ということでこんな感じらしいですよ。私とお嬢様の二人で回して、背景とか舞台設定とかは端折るそうです」


ルシアナ「そういうことメロディが言っちゃっていいの!? メタ発言ていうんでしょ!?」


メロディ「まあ、まあ。どうせ本編には関係ないお話なんですからどうだっていいじゃないですか」


ルシアナ「微妙にやさぐれ感があるけど大丈夫? メロディ大丈夫!?」


メロディ「というわけで、新年のあいさつも終わりましたので今日はこれにてさようならー」


ルシアナ「もう終わっちゃうの!? メロディ、ホントに大丈夫!?」


メロディ「ふふふ。大丈夫ですよ、お嬢様。わたひ、ぜんぜんだーいじょうぶだぁ」


ルシアナ「全然大丈夫じゃないわよね!? 何が『だーいじょうぶだぁ』よ!」


メロディ「だーかーらー、だーいじょーぶだーっていってるーじゃあなーいでーすかぁ?」


ルシアナ「ホントにどうしちゃったの、メロディ!?」


メロディ「うー、ひっく」


ルシアナ「ひっくって、まるで酔っ払いみたいな……メロディ、あなたその手に持ってるものは、まさかおさ――」


メロディ「はい、甘酒ですっ!」


ルシアナ「甘酒で酔えるか!」


メロディ「ちがーいますよぉ、おじょうさまー。酒精の入っているものもありますからー、甘酒でも酔うことはできるんですよぉ……わたひはよってないんれすけどね!」


ルシアナ「うわぁ、完全に酔っ払いの戯言にしか聞こえないわ。メロディってお酒に弱い設定だったのね。本編では気を付けなくちゃ。ヘタレ騎士が酒で酔わせてなんてことにもなりかねない」


メロディ「ですから、だいじょーぶですってー。きっと本編ではワインくらいザルな設定になってますってぇ。まあ、そもそもわたひはよってなんでいらいんれすけろれ~」


ルシアナ「どんどん呂律が回らなくなってきてる。それ以上は、というか、既にキャラ崩壊してるわよ、メロディ。……ちょっと本気でそろそろもとに戻ってほしいんだけど、どうすれば」


メロディ「そうですね。遊びが過ぎました。申し訳ございません、お嬢様」


ルシアナ「急に元に戻った!?」


メロディ「演技です」


ルシアナ「何のために!?」


メロディ「それはもちろん尺のために。ほら、おかげで結構文字数を稼げましたよ、お嬢様」


ルシアナ「ホントにいいの、メロディ!? キャラ崩壊というかもう、何か色々全部ぶち壊してるような気がするんだけど、ホントに大丈夫!?」


メロディ「元旦の戯れのようなものですから全く問題ありません。なんと今に限っては私、自分が乙女ゲームの世界のヒロインとして転生したこともきっちり理解しているんですよ」


ルシアナ「この物語の重要な設定を根底から覆しちゃったよこの子!?」


メロディ「ふふふ、今だけですよお嬢様。年明けのあいさつのちょっとしたジョークです」


ルシアナ「そういうことはエイプリルフールにやってくれないかしら!?」


メロディ「ちなみにグレイルが魔王であることも、アンネマリー様とクリストファー様、それにマイカちゃんの三人が私と同じ元日本人の転生者であることも知っていますし、乙女ゲームの今後の展開についても把握済みです」


ルシアナ「ちょ、それ以上は――」


メロディ「なんと第三章では私、とうとうあの人と――」


ルシアナ「それ以上は言っちゃダメエエエエエエエエエエエエエエエ!」







スパコオオオオオオオオオオオオオオオオン!

















ルシアナ「おはよう、メロディ。あけましておめでとう」


メロディ「おはようございます、お嬢様。あけましておめでとうございます」


ルシアナ「お父様たちはもうお帰りになっているかしら?」


メロディ「はい。今は寝室でお休みになっています。お昼には顔を出されるそうですよ」


ルシアナ「分かったわ。それにしても、新年一日目の朝に家族が揃わないなんてね。まあ、新年だからともいえるけど。セレーナたちももう少ししたら帰って……メロディ、顔色が悪いみたいだけど、大丈夫? え?さらに顔色が悪くなってない?」


メロディ「……も、申し訳ありません。なぜか『大丈夫?』と聞かれたら寒気がして」


ルシアナ「え、それ、ホントに大丈夫!? ああ、ごめんなさい!」


メロディ「も、問題、ありません。しばらくすれば落ち着くかと」


ルシアナ「そう? というか、そもそも私が尋ねる前から顔色が悪そうだったけど」


メロディ「はい。実はちょっと、今朝の夢見が悪かったもので……」


ルシアナ「夢見? 初夢ってことよね? 何があったの?」


メロディ「実は私もあまり覚えていなくて。でも、なんだかとても悪酔いしたような変な気分なんです……唯一覚えているのは、そう、なぜかお嬢様にハリセンで思いっきり頭をはったたかれたことくらいで」


ルシアナ「夢の中でとはいえ私がメロディにハリセンツッコミを!? 一体夢の中で何をやったの!? メロディ、ホントに大丈夫!? あ、ごめん!」


メロディ「はぅ、どうしてお嬢様に『大丈夫?』と聞かれるとこんなに体が震えるんでしょう?」





ルシアナ「……まあ、夢だもの。さっさと忘れていつものメロディに戻ってね」






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【後書き】

新年気分にあてられて、悪ふざけが過ぎたかなとちょっと反省しております。

でも、新年なんでご容赦くださいませ!

第三章はまだ先ですが、今年もよろしくお願いいたします。



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