スキーヤーにはお勧め!

大学時代ドリカム状態の仲良し男女三人組の内、ふたりが思い出のゲレンデで当時のようにスキーを楽しもうとして、当時を振り返ってしまう話。
作中にゴンドラから見る樹氷原の表現があったので、山形蔵王スキー場を知っているのだろう。情景描写はとても丁寧で想像しやすかった。人物の感情表現はちょっとわかりにくいところがあるけれど、登場人物たちの感情そのものが曖昧な状態を表現しているのか。
ともかく、読後感は晴れたスキー場から遙か先を見渡したときの解放感があった。

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灰色の丘