第34話
1
『お前がヒーロー気取りの弓矢使いか』
【KINGの目的はなんだ】宗介は弓矢を構えたまま続ける。
『KINGとは直接関係ない、オレはビジネスでやっているからな』
『スティンガーは金で雇われた元傭兵だ』QUEENが会話に割って入った。
『KINGにQUEENを始末しろと言われたから来たまでだ』
【QUEENは重要参考人だ、死なせる訳にはいかない】
『それは困ったな、殺せないとオレに金は入らないんでな』スティンガーは素早く腰に忍ばせていた拳銃を新たに取り出した。
宗介は2発目の矢を放つ。
しかしスティンガーは武装された腕を盾にしてその矢を防いだ。
『面倒だが、お前から先に始末した方がいいようだな』スティンガーは標的を宗介に切り替えた。
宗介は素早く次の弓をセットし、放とうとしたが、先にスティンガーの拳が宗介を襲った。
スティンガーの拳が宗介の胸にヒットし、宗介は後ろに倒れ込んだ。
スティンガーは躊躇うことなく倒れ込む宗介を蹴り上げる。
【!!】
さらに蹴り込もうとしたスティンガーの足に素早く宗介はベルトに忍ばせているワイヤーを括り付け、大きく引っ張った。
スティンガーはバランスを崩して地面に倒れ込む。
宗介はその間に護送車へ向かいQUEENを助け出した。
『す・・すまない・・』
【今はお前に死なれたら困る】
次の瞬間、宗介の肩に激痛が走った。
目の前が揺らぐような感覚が宗介を襲い、その場に膝を付きQUEENの方へ倒れ込んでいった。
『おい、大丈夫か・・・』
QUEENが顔を上げると、宗介の背中の先にスティンガーが立ちはだかっていた。
2
外ではクロウとブラックカイトがKINGの部下たちと応戦していた。
【ナイトイーグルは!?】
『QUEENの乗ってる護送車へ向かったわ』
【数が多いな・・】
楓は宗介一人で向かったことを少し心配していたが、現状の敵の多さに身動きが取れなかった。
そんなクロウとブラックカイトの横を1台の車が猛スピードで駆け抜けていく。
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